6月18日(火)曇り 第3章 アニマシオンで読む『ごんぎつね』・授業づくり
           ①教材研究編1
  *
 とても暑い日だった。戸塚校舎で1,2年生おはなしポップコーンの活動打ち合わせをした。2年生は定着しているが、1年生は実際の体験をしないままで2か月たってしまったので、ごそっと抜けてしまった。なんと2名になってしまったのだ。「ざるで水をすくった」ような…。モチベーションを維持させることができなかったことを反省した。
 さて、今日からゆっくりと(教育実習校の研究授業が続いて、その整理等もあって、ブログ記入ができない日が生じています)「ごんぎつね」を使って、実際にどんな授業でくりができるかを考えていこうと思います。先に、2点おことわりしておきます。
1) あくまでアニマシオンをどう授業に組み入れていくかということでその部分を強調する書き方となります。それだけやればいい、と言うのではありません。やはり必要な読解や漢字・語彙・文法指導等が抜けては「国語」たり得ません。
2) できるだけ短いスペースで提起していきますので、あとは皆さんの創意工夫でアレンジし、おもしろい授業をつくっていっていただきたいと思います。
   *
ちょうど、上野の国際こども図書館が新見南吉展をやっておりました。私は同趣旨の展示会を静岡市美術館で観ました。皆さんの近くへ回っていくのではないでしょうか。
さて、「新見南吉、生誕100年。ごんぎつねの世界展」。写真は、その時の子ども向けリーフレットだ。ここでは、『ごんぎつね』についてこう書かれている。
   *   *
●「ごんぎつね」のヒミツ1…南吉が語って聞かせた話?
もともとは、小学校の先生をしていた頃に(「24才~ ふるさとで体を休めながら、期限つきの先生として働きだす南吉」)、子どもたちに聞かせた作品と言われています。童話は肥えに出してもはっきりとわかりやすく、面白いしトーリーであることが大事だと考えていました。
●「ごんぎつね」のヒミツ2…南吉が描いた「権狐」と、少しちがう?
もとの原稿では、物語のはじまりの、茂助(「ごんぎつね」では茂平)おじいさんのことを詳しく書いていたり、そのほかにも少し違っています。『赤い鳥』の主宰者の鈴木三重吉が、手を加えたためと言われています。
●「ごんぎつね」のヒミツ3…南吉のふるさとが舞台?
物語の舞台は岩滑(やなべ)。兵十がうなぎを取ってたのは矢勝川(やかちがわ)、「ごん」が住んでいた山は権現山(ごんげんやま)ではないかと想像されています。この童話を南吉先生から聞いた子どもたちは、とても親しみを感じたことでしょうね。
*   *
 研究したい人にはもっと参考書がいろいろと出ているが、子どもと学ぶにはこれで十分だと思う。知多半島、愛知県半田市の新見南吉記念館には2度行った。生家や養子に入った家、そして記念館周辺の自然など興味は尽きなかった。いつかヒガンバナの季節に訪れてみたいと思っている。
$岩辺泰吏の午後の歩き方