岩辺泰吏の午後の歩き方-12.5まどさん
 
125日(土)雨 教材研究=『まどさんのうた』

●まどさんの詩で時間割

    ○  ○

「詩と童謡について」―まどさんと阪田寛夫さんの対談より

  ○

まど・・・・、詩と童謡のなりたちは、・・・うちなる詩が歌謡的リズムに乗りたがっていた時にそれに乗せるのが童謡であって、自由律でいきたがっている時にはそれにのせて詩にする。そんな感じだったかと思います。

阪田・自由律にしたくなるのは…

まど・一般的にいえば内面の詩が、より自分に切実で密着した書き方しかできない時。童謡の場合は多少つき離して客観できる時。

 今の私について角度をかえていえば童謡の場合は自分の中に「みんな」が、という感じです。自分の中の「みんな」が何かをいいたい時に童謡になる。詩の場合は「自分自身」、この世にたった独りのかけがえのない自分がものをいう感じです。だれに向かっていうかといえば、自分を自分にして下さっているものに向かって。

―『文藝別冊 まど・みちお』102~103p

  ○

●阪田さんは非常に深くまど・みちおさんに惚れこんで、『まどさんのうた』(1989年、童話屋)と『まどさん』(1885年、ちくま文庫)をあらわした。私は前掲書が大好き。若い人に何かのお祝いをあげる時にはこの本を選んできた。まどさんと阪田さんには、『だじゃれはだれじゃ』(小峰書店)など、二人で組んだことば遊びの本もあるほどの仲良し。

◆今日は午後から葛飾作文の会例会だ。はじめにちょこっとブックトークの時間をもらった。「2009、わたしの10冊」を紹介用と思っている。来週はアニマシオンクラブの例会なので、そこでも少し内容を変えた「わたしの10冊」を配ろうと思っている。

 アニマシオンクラブ12月例会=「フィクションでアニマシオン」1212日(土)1000~1200 豊島区民センター会議室(池袋東口より8分、豊島公会堂を目当てに、公園の向かい)会場整理費:500