ひまわり  8月19日(土)晴れ「山本周五郎・・」

 ひまわりは、写メールで送られてきた沖永良部の今。

 昨夜は、宮沢りえ主演の『初蕾』を観た。岡場所で働く娘お民は看板人気。でも、好きな男性がいる。相手は武士。身分が違う。彼は酒の席の論争からご法度の切りあいで親友である相手を傷つける。きっと戻ってくると言って江戸に出る。彼の子どもを身ごもったお民は、その子を彼の両親の住む屋敷に置く。そして、いつわって乳母として住み込んで育てる。5年後、彼は学問で身を立てて戻ってくる。そして・・・、という話だ。宮沢りえがうちこんで演じている。映画『父と暮らせば』でも一心に生きる女性を演じていたが、ここでも薄幸の中に生きる「はすっぱな女」をしっかりと描いている。

 原作は山本周五郎。教師になったばかりの頃、彼の作品をかなり夢中になって読んだ。山口県光市の議員であり、猿回し復活に尽くした村崎さんの自伝に、父親から「毎日、山本周五郎を読め」と言われたことを書いている。人間に対する見方を磨けという教えである。「下積みの」という表現が適切かどうか迷うが、どんな苦しみの中でも人は支えあい、幸せを求めて生きていく、そういう姿を丁寧に描いてきた。『初蕾』は、山本周五郎生誕100周年を期して作られたものだと書いてある。忘れない人はいるものだな。

 フランス・アニマシオン研修ツアー報告集のために分担の原稿を書いた。第2課『フランスにおける民衆教育とアニマシオン』講師は、国立アニマシオン研修センター資料・出版・情報部長=ダニエル・ブランディ氏である。フランス紳士とはこういうものかというすてきな方。官僚ばらず、やわらかくていねいな語りに、仕事に対する豊かな見識と高いプライドを感じたものだ。日本の官僚や企業・政治家・指導者にはないものだ。報告集の発行は順調に行っても春だろうなあ。私の担当はもう一本。「ピカソと遊ぼう」子ども美術館のアニマシオン見学報告。