皆さん、こんにちは。


今回は畳になる前の畳表ってこんなのですよ!というテーマで少しですが写真を見ていただいて、簡単にわかりやすくご説明できたらなと思います。


僕たち職人は畳表の買い付けの際に様々な「目利き」作業を行います。

でも、一般の方々には一番お求めやすいものと一番品質の良いものとの違いは明確にわかると思いますが、ほぼ同じに見えてしまいます。


↓この写真で見比べてみてください


全然、色も違いますし、美しさも違いますよね。
左側は茶色く見えますし、右側は青々としています。

畳の目の「スジ」をよく見てください。
右側は綺麗に真っ直ぐに通ってますが、左側は少しボヤけてます。

左側の畳表の現物だけを見ると一般的な視覚の持ち主であればそこそこ綺麗に見えてしまうんです。

畳になる前の畳表にはこういうヒゲという物が付いてます。
これはい草の「根」の部分と「穂先」の部分なんです。
畳を作る時には切り落としてしまいます。
一般的にはこのヒゲが長いほど良い品物とされています。
僕たち職人はこの部分も大切ですが他にもたくさん目利きする部分があります。

なので畳を注文される際は畳店さんに畳表の見本を見せてもらって見比べてみてくださいね!
良い畳店を選ぶコツはこういった畳表の違いや畳表がどんな風に退色(日に焼けていくこと)するかも丁寧に説明してくれるかどうかです。

僕が納めさせてもらったお客様のところの写真です。
良い畳表はこんな風に替えた時も美しいですが、時間の経過と共に美しい黄金色へと変化していきます。

まずは施工前から

施工後

二年後

畳によって色が違って見えますが、畳を敷く方向によって畳表の目の向きが変わるので光の反射の仕方が変わって色が違って見えます。

同じ方向に敷いた畳は同じ色に見えるでしょ?

美しい畳の上で生活できるのは日本人の特権ですね。
もちろん国産じゃないとこの美しさはありませんけど。。。