【石見便り】 田舎の法事 ~法事饅頭編・2 | 硯 さくらの石見丼

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関東から島根に帰ってきたよ!
以前にも増して硯さくら「個人視点で」島根のアレコレご紹介★

予想外の「田舎の法事・後編」です。(まだの人は前編からドウゾ 前編
日本の大半は田舎なので、法事といってもそんなに珍しいものはない…そう思っていた時期が私にもありました…ッ!
ついでに祖父の話をもう少し致しますと、実は祖父はヨソモノと言っても「町内の人間」だったのです!_
「え?ソレ…ヨソモノじゃないじゃない?!」
と思うかもしれませんが、田舎の小さな村社会を侮るなかれ。当時では立派なヨソモノ。
つまり町内であっても、その集落で生まれ育った人間以外はヨソモノというわけです。
なので、県内だろうが県外だろうが集落外ならヨソモノ。…とはいえソレで集落、もとい町がもつわけもないのでそんな風習はほとんど残っておりません。
そうでなかったら親戚が県外にいます、ってことにもなりませんしね(´ω`)
ウェルカム★田舎!

というわけで、本編です。
さてさて、前編で予告したとおり、

法事パンでも、法事饅頭でもない、法事●●●!

いつもどおり、画像クリックでちょっと大きくなります。
それではどうぞ!
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もちろん、法事饅頭ではありません。
箱から出すまでは私もお饅頭だと思っておりました。
いつもと違う模様のお饅頭だなぁ…と。大抵お饅頭に描いてある柄は決まっているのです。

すぐに正解を言ってもつまらないので、この辺り(江津市周辺)の話でも…。
祖父がヨソモノというお話をしましたが、そうなると祖母は地元の人間…ということになります。
が!実は祖母も下は集落外の人間でした。一時期は国外にも行っておりました。
元軍人(兵隊)、満州へ行っていたそうです。もちろん坊主、サラシを巻いて男の形で。
これでもかっていうくらいのヨソモノです。
そんな祖父、そして祖母は二人とも養子養女。
このあたりではヨソモノに厳しい割に養子縁組がかなり頻繁。
上司や知り合いでも、本人が養子である場合や、養子を取っている場合がとても多いです。
かくいう私も、祖父が亡くなる前に「養子にくれないか」と父に縁談(?)があったそうで、その後祖父が亡くなった際には面と向かって「養子に来ないか」と言われました。
元ヒッキーニートのメンヘラが養子でいいのか?!そんな養子で大丈夫か?!
とか叫びたかったですけど「いやいやアハハ」で済ませました。
祖父、祖母、父に加え、養父、養母の葬式及び介護なんて重責私にはちょっとキツいです。
え?ネガティブ?いやいや、最悪の事態を想定するのが最善の策にして良策ですよ。
そんなこんなでヨソモノ夫婦の孫である私に養子の話が来る程度にはヨソモノ制度も風化しております。

さてさて、それでは正解です。
これが先ほどの画像。
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コレの断面図を見てみましょううさたん
先に言い訳をすると、これらの餅、法事饅頭、法事●●●を10等分前後にしないといけない+縁者が帰り支度をするまでのスピード勝負であるため、画像がアレです。
そこのところはご容赦くださいウキャー!

それでは断面図はっぱ
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汚くて申し訳ないですが、お分かりいただけるでしょうか?
(これだけブレるのも珍しいな…)

そう、なんと 法 事 ケ ー キ !
ブルーベリーとクリームというシンプルなケーキではありますがその風たるやまさに饅頭。
取り出した時ですら「…何か、軽い。やわらかいし、そういう種類なの?」としか思いませんでした。
しかし、御院家(住職)さんへお渡しする「コレ」を箱に詰めようと思ったその時…!
私の目に飛び込んできた一つの色…汗

「底が…茶色い…???」

Σ(゚Д゚) 「ねーさあああああん! これ、饅頭違う!!!!」
(´ω`)  「え?」 ←親父様・姉
Σ(゚Д゚) 「いいから親父様呼んで!想定外の出来事!
(´ω`)  「???」
Σ(゚Д゚) 「そこ、どいて下さい。」

本来御院家さんには、鏡餅状態の上段にある餅及び饅頭を1つずつ丸々お渡しします。
そして親戚縁者には残りの下段の餅、及び饅頭を等分にしてお渡しします。(地域差はあります)
先ほどまで法事饅頭とばかり思っていたので、法事饅頭上下セットが2つあると思い、その内片方の上段1個を御院家さんへ、残り3個を縁者で切り分け、だと思っていたのです。

ところがどっこい。

実際ひっくり返して見れば、法事饅頭だと思っていた4つの饅頭の内、半分は…ケーキガクリ
(以下、誇張も何もない親父様とのやりとり)
(´-`)   「なんだ、どうした?」
;・ω・)  「いいからちょっときて!!!」
(´-`)   「?」
;・ω・)  「コレ、饅頭やない。」
( ゚Д゚)  「ハァ?」
;・ω・)  「ケーキです。お父様。」
( ゚Д゚)  「ハァ?」
・ω・)  「ソレさっきも聞いた。」

結局、餅と饅頭とケーキを全て1つずつ詰めました。
ちなみに先ほどニコ動を見ながらコーヒー片手に頂きましたが、何故か法事で貰うお菓子ってハズレがないんですよね~ごきげん
美味しかったですよ。普通に美味しいんじゃなくて、けっこう美味しい。
甘い物…とりわけケーキがダメな私ですがそれでも2つ目に手が伸びそうデスぺこ

いやー…、しかし流石に法事ケーキとはビックリしました。
…ところで他にこういった大きな法事饅頭が法事に使われる地域ってあるのでしょうか?
あるとしたら広島の北部とか山口の日本海側なら考えられなくもないですが…。
たかだかこんな小さい島国でこんなに違うなんて、やっぱ日本ってクレイジーなのかも?

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