前回の続き

ネットの情報価値についてだが個人的見解と結論から言わせてもらえば、価値ある情報やなんらかの儲けに関する情報は無料で手に入れる事はほぼ無いと考えている。

俺がフェイスブックをやめた理由の一つにレクサス等高級車の助手席に札束を無造作に置いて金持ちアピールしてる連中や高級ホテルのスイートでモエやら高級な酒を並べ「私は成功してるよ!」的なアピールをして何がナンだか理解出来ない金儲けのセミナーを開催してる連中が大勢いたからだ。

俺は道東方面に来る以前までは「社長連中」の馬券指南をしていた。

今ではおなじみの週末「モンジ指数」配信業務。これを始める際には「社長連中」とは揉めに揉めた。理由は今後社長連中が俺の教える馬券を購入出来なくなるからだ。

俺は転職回数が普通じゃないので様々な分野で寄り道をしてきて電車で例えるなら各駅停車路線に乗車したような人生を若い頃は送ってきたと思っている。が、それも決して無駄にはならなかったとも思っている。

各駅停車した先々で各方面の「社長連中」とも「縁」が持てたし、社長ともなれば一国一城の主でありそのような方々から様々な「話」を聞けた事は一生の宝だと思っている。

当時社長連中と食事やお茶した時に俺が質問する内容と言えば7割が金儲けの話ばかりだった。そこで得た教訓は「人との縁」が思わぬ方向へ自分を導くものだ。って、事と儲け話は簡単に手に入らないって事だった。

ではどうすりゃ良い車に乗って美味いメシ食えるの?そんな事を聞いた時にある社長が真顔で俺に言った。

「そんな事を考えてるからお前は錆びるんだ」

「いいか?一本のロウソクから何百何千と火をつける事が出来るんだ。それで火を分け与えた最初のロウソクがすぐに無くなるか?そーじゃねーだろ?まずは自分の出来る範囲で人様に福を分け与える事だ。福は分かち合う事をしても自分に対して目減りはしねーぞ?」

「何かとても深い言葉ですね・・・」

「おう。ブッダが説いた言葉だ。お前も般若心経とか読んでみろ(笑)」

俺の古参会員で「3連単の鬼」ってのがいる。俺の配信する指数データを駆使して爆裂配当を手に入れる3連馬券の猛者の一人だ。

彼とは電話を通じてマブダチとなり1年弱が経過した。彼が常々言っている言葉がある。

「会員皆が当たれば嬉しいですよね!それが一番ベストです!」

彼もまた皆に対して福を分け与えたい中の一人だ。このような気持ちの持ち主と「縁」が持てたのも俺の財産だとつくづく感謝している。

俺の会員の中でもファンが多い「3連単の鬼」彼にも面白い経歴がある。これは今回のブログを書いてる途中で彼に連絡し予め了承を得た。

「パチプロ軍団梁山泊」

ギャンブルをしてればこの名前を聞いた事がある人は多いと思う。

実は彼、過去にこのグループに在籍していた事実がある。

詳しくは書けないが以前彼には梁山泊絡みで非常に興味深い話を聞かせてもらった。彼の話を聞いて痛感したのはボロイ儲け話は転がってないって事だった。

ネットの情報量が今ほど豊富じゃなかった頃は紙媒体に儲け話をチラつかせる広告が溢れていた。今も昔も手口は巧妙で尚且つ古典的である。

25回以上職を変えた俺だが「私立探偵助手」と言う異色の経歴も持ち合わせている。探偵事務所の所長でもある先輩が口酸っぱく言ってた言葉を思い出す。

「俺は自分の目で見た物や確認した物しか信用しない。人の噂や先入観で物事は判断しない。事実確認が最重要項目で依頼案件は綿密な調査を行いそれを報告するのがクライアントへの筋だ。」

情報に値段を付ける事への戒めになってる言葉だ。

俺がネットを通じて有料発信してる行為は「競馬指数データ配信」であり馬券購入指南の類では無い。稀に個人的に購入するであろう買い目は晒す事もあるが基本は秘密にしている。

「競馬にキャリアは関係無い!」ってのも持論だが「馬券はテメーの頭を捻って買うからおもしれー!」って事が前提としてあるからだ。

ネットの情報ってのは両刃の包丁みたいなもんで良い部分もありゃ悪い部分もある。そこを見極めて活用する事が大前提だ。

俺は競馬を趣味にしてしまった以上後戻りは出来ない。今後俺が出来る事はどれだけ競馬にはデータが重要でトラディショナルな分析や今後発生するであろう様々なトレンドを先読みする事がいかに重要であるかって事をネット媒体を利用して全国の競馬初心者ファンに伝える事が出来るか?って事だけだと思っている。

無料情報と思うか福を分け与えるロウソクの炎なのかは今後ブログを読んだ読者各自が判断してもらいたい。

あとひとつ。

社会的立場や年収云々では人から見られる社会的上下はあるだろうが同じ趣味の世界ではそんな物は関係無い。

3年弱で競馬初心者の俺がここまで来れたのも「好きになった趣味の分野で誰にも負けたくない!」って言うハネた性分のせいだけだと思っている。負けを認めても諦めないって事が重要だ。

札幌のすすきの裏路地で行きつけの焼肉屋「コサリ」で見かけた札幌在住の馬主。年甲斐も無く商売女と一緒にマッコリを甕で飲んで上機嫌で店を後にした姿を見て俺はこんなオヤジにゃ負けねーぞ?って心に誓ったんだ。

俺の本業は鮨屋だ。
小樽のブラザーが言ってくれた。

「モンちゃん!どいつもこいつも三枚卸しにしてやんな!(笑)」

「おう!まかせとけ!」

兄弟分ってのはマブダチ同様ありがたいもんだ。

続く