相変わらず期限に追われる仕事にバタバタする毎日でございまして…。
ブログも放置状態になりがちです。

そんな今日土曜日も、朝からお客様のアポが続き…昼の空き時間にちょっと更新してみます。
といっても、連日の仕事の話は、仕事柄なかなか書けないことも多いんですが。

そんな中、昨日金曜日、某裁判所に証人として出廷してきましたので、その話を書いてみます。

なかなか、法廷に証人なんてことで出廷することなんて経験なさる方も少ないのではないかとも思いますし、関心をお持ちいただければなということで。

裁判は、私のお客様が原告となって、某契約金の返還を求める民事訴訟です。
原告側の証人として、一部始終を見てきた私が証言台に立つことになったわけです。

いわまんたの徒然日記

まずは、裁判所からの「証人呼出状」です。
裁判所からの手紙は、特別送達という特別な郵便物で届くんです。
「あなたは、上記事件について、別紙の事項に関して証人として尋問されることになりましたので、下記期日に下記の場所にお越しください。
なお、証人として裁判所で証言することは、国民としての大切な義務です。正当な理由がないのに出頭しないときは、法律上の制裁(訴訟費用の負担、過料、罰金、又は拘留)を受けたり、勾引されたりすることがあります。(以下略)」

…拘留なり勾引なりされちゃたまりませんから(というよりお客様のお役に立たなければいけませんから)喜んで行ってまいりましたよ。

というわけで、昨日が期日でした。

いわまんたの徒然日記

某裁判所です。
っていうか、証人呼出状でどこの裁判所かバレバレですかね。

いわまんたの徒然日記

法廷の入り口です。
両側に複数の法廷が並んでいるうちの一つのドア(傍聴人の入り口と同じです)から入廷。

ここから先はもちろん撮影禁止なので写真はありませんが。

まず、入廷すると、宣誓書と証人の住所氏名職業や日当請求の有無(証人には請求すれば日当や交通費が支払われます)に必要事項を記入させられます。

そして、裁判官の求めに応じて証言台に立ちます。
まずは「宣誓」。署名押印した宣誓書を朗読するわけです。

「宣誓。良心に従って、真実を述べ、何事も隠さず、偽りを述べないことを誓います。 氏名○○○○。」なぞと読み上げるんです。
思わず、選手宣誓よろしく、挙手して声を張り上げて…なぞとしそうになりました(わけないか)。

偽りを述べれば偽証罪として罰せられることがありますなんてことを裁判官に告げられてから尋問開始です。

通常、証人尋問というのは、証人を求めた側(今回は原告側)からの主尋問、そして相手側(今回は被告側)からの反対尋問、さらに必要があれば再主尋問、再反対尋問という形で続きます。
それぞれ代理人弁護士からの尋問になるわけですが、問われたことに端的にこたえてまいります。
当然証人を求めた側からはあらかじめ想定される尋問内容を聞いておりますから、それに沿って事実を説明すればいいわけです。
ただ、相手側からなされる反対尋問は、何を聞かれるかわからない、ややもすると証人のアラ探しをしようとするような尋問も(^^;)

今回も、訴訟の本旨と若干異なる尋問がなされ、裁判官が相手方に「先に立証主旨を述べなさい」なんて言われる場面もありました。

今回は小一時間ほどで尋問終了…。
と同時に昼になったので午後まで休憩が宣せられました。

まぁ、今回は私が書いたメールが証拠に採用されていたりしていて、そのメールの主旨を説明したりということで、ほぼ目的の立証は終えた感じです。

これから裁判員制度なんかも始まって、私たちが裁判所の法廷に出廷する機会も増えることと思います。
そんな中、裁判所の雰囲気なんかをお伝えするいい機会だったもので記させていただきました。

裁判員制度は刑事事件のみですが、刑事も民事も傍聴は原則自由に誰でも行えます。
予約も何も要りませんから、勝手に傍聴人入り口から入室して勝手に退席してくればいいです。
それが公開の法廷なんですよね。
みなさん、機会ありましたらお近くの裁判所に行ってみたらどうでしょうか。