成田山の薪能へ行ってまいりました。
…そんな趣味ってあったっけ?
成田にいるオヤジに誘われました。
古典芸能よりむしろ現代アート好きなほうなので、正直かねて歌舞伎行った時も「…。」な感じでもありましたし、「能」っていっても「…(^^;)」って感じなタイプなのですが…。
せっかくの誘いでもありましたし、地元でもありますし、じゃぁってことで行ってきたわけです。
ほんと、笑い話、恥ずかしい話を暴露するわけですが、オヤジから「薪能」に行かないか?ってメールが来たんですが、「たきぎのう」という言葉を知らなかった自分としては、「まきのう」って何じゃらほい…ってことで、PCで検索したんですが、「まきのう」ってタイプしてもちゃんと変換するもので、行く寸前まで「たきぎのう」という言葉を知らないほどでした…。
恥ずかし…。
「薪能(たきぎのう)は、主として夏場の夜間、能楽堂、もしくは野外に臨時に設置された能舞台の周囲にかがり火を焚いて、その中で特に選ばれた演目を演じる能。「薪の宴の能」の意。起源は平安時代中期にまで遡り、奈良の興福寺で催されたものが最初だという。興福寺では、現在5月の11日、12日に薪能が行われている。ただし興福寺では薪御能(たきぎおのう)と呼ぶ。また、薪御能の源流はあくまで神事・仏事の神聖な儀式であり、野外で薪を燃やせば薪能になるのではないとしている…(wikipediaより)」
ということで。
奉納梅若「成田山薪能」です。
夜の開催なのですが、オヤジに急かされながら明るいうちに。
境内はわりと静かでしたが…。
会場の光明堂前の特設舞台の席にはだいぶ人が集まっていました。
ウチのオヤジは、開場の16時半には並んですでに席をとってあったようです。
開演にあわせとっぷりと暮れていく舞台…。
薪の火入れ式から始まっていきます…。
仕舞 鶴亀
仕舞 岩船
舞囃子 海人
狂言 茶壷
能 葵上
…と演目が続いていきます。
能は初めての鑑賞でしたが、これもまた趣があっていいものです。
「…。」だったものが「…!」になっていった感じです。
2時間余りの演目を終え、20時過ぎ、観覧しておられた方がいっせいに帰路につきます…。
境内はすでに静まりかえっておりますが…。
成田空港方面の赤く染まった空が印象的でした…。
普段の趣とやや違った体験をさせていただいてきました。
ウチのオヤジは、昨年に続いて今年2回目だったそうです。
殺伐とした日常、そして山登りもせわしない駆け足登山、仕事、代り映えのない外食…。
そんな中、一服の骨休めになった感じですかね…。