大学に入ると分かる本当の学力 | いわまんクワガタ本舗

大学に入ると分かる本当の学力

今はどうなのか知りませんが、私の経験上の話です。





私は某国立大学の理学部に1浪して入りました。




その大学は、国立大学では珍しく、推薦入試制度を早く取り入れた大学で、入試問題も考えさせる問題がほとんどで、数学や物理学は4問程度の記述問題だけという大学で、物理学などの公式集を試験問題と共に配り、記憶力ではなく、考える力を試していました。




方や1年目に受けた国立大学は、私立大学に良くある穴埋め方式の問題量が多い大学でした。




そもそも私は量をこなすことが苦手でじっくり考える方なのでこの大学の試験は向いていなかったのです。





さて、この考えさせる問題を出す大学に入っても、やはり暫くすると個人差が見えてきました。





伸びる人と伸びない人、頭の良い人と悪い人。




まあ、どこの大学でもこれは仕方のないことなのですが、その大学にいた時、ある法則を見出しました。




それは、その国立大学の地元の有名進学校である2校の県立高校の学生を見て発見したのです。




片方の高校は県内でかなり高い偏差値の高校で、もう1校はそれに次ぐ偏差値の高い高校でした。




しかし、少ししか差がないハズの高校でしたが、片方の学生は頭が良く、大学でも良く伸びる。




方や、もう一方の高校から来た学生は伸びが悪い。




これは、高校での教育の仕方に差があったのではないか?と思われるのです。



※単に偏差値の高い高校の学生が優秀だっただけと思われるかも知れませんが、偏差値の高い方の高校の上位の方は東大や医学部に進学されていましたので、理学部に来ていた学生は世の中の模試の偏差値的には同程度だったハズなのです。




成績の良い高校は県内でもかなり自由な校風で知られていたと思いますが、もう片方は進学一筋といった印象がありました。




この進学一筋の高校の学生の伸びが悪かったのです。





つまり、この高校では受験テクニックばかりを教えて進学率を高めていたと思われるのです。








人間、良い大学に行くことが目的ではありません。




大学に行って、自分を伸ばすことが重要なのです。




大学に入って自分の限界を知ることは悲しいことです。




伸び伸びと過ごし、新しいことを発見し、充実した大学生活を送って卒業するのが一番だと思います。




関西では最近金沢工業大学のコマーシャルをやっていますが、あの大学は地方にありながらユニークだと思います。




学生を伸ばす教育をしているように思えてなりません。




子供の大学を選ぶ際、子供の能力を伸ばしてくれる大学に入れたいものです。