Collaboration環境の長続きの秘訣? -1- | Lotus Notes/Domino (R) をこよなく愛して。。。。

Collaboration環境の長続きの秘訣? -1-

色々な記事を書いているので、「また同じことを書いている!!」という点も多々ありますので、お許し願います。



Collaborationということを考えて見ると、この課題は永遠の課題であるというのは、皆さん賛同頂けるのではないかと思います。




最近、nsfl10nの「ナレッジマネジメントとSNS」 という記事を読んでいて、ふと考えていたのですが、やはり人間は壁を作ってしまうということなのかも知れません。



Communityに参加するとか、情報を発信するとか色々ありますが、結局は人間ですから、気心の知れた人には話す、そうでない人には人には話さないという人間の本質的な部分が多くかかわっているのだと思えてなりません。



mixiを代表とするSNSの世界が流行りActive User数ではかなりの数あるいはActive User率を誇っています。


このBlogがあるAmebloがどれだけの定期的なLogin比率を持っているのか知りませんが、想像するにAmebloのActive UserはSNSの定義からすると、1割程度あるいはそれ以下かも知れません。


他のBlogでもそういった状況はあまり変わらないかも知れません。


逆に、何時だったか、今やSNSの代表的存在であるmixiが発表していたDataでは、mixiのUserは7割前後が1週間以内(2-3日以内??)にLoginしていて活動しているといいます。


ただ、mixiのようなSNSの場合はLoginしなければ内容が見えないのですから、他人の日記を見ようとすると、Loginするわけで、Blogのように一般に曝け出した情報とは異なるということを理解したうえでDataを見る必要はあります。



でも、SNSのようにACLがあるという環境では、「私の日記はXXさんにしか見えない」ということで、人間として心理的に楽になることは確かではないでしょうか?


こういう環境もCollaborationの習慣を身に付けさせるために活用するにはいいことかも知れないのです。



mixiを代表とするSNSが成功している理由は、ACLかも知れません。



では、Blogはどうなんだろう?とか、Notes/DominoのDiscussion DBはどうなんだろう?ということになります。



ここで、考えておかなければならないことがいくつかあります。



mixiを代表とするSNSの世界は、自分の日記とCommunityという2つの世界を持っているものが多いのではないでしょうか?


それも、CommunityであってもMemberでないと見られないとか、SNS自体に参加していないと見れないということになっています。



ここに情報を書き込むのは情報を掃いて捨てるようなものだという意見もありますが、KMという観点を考えると、ごもっともな意見です。


というのも、SNSのような世界はACLでAccess制御されている訳ですから、Googleなどを代表とする検索Engineの検索対象ではありませんし、内部で持っている検索機能もGoogleのように充実してはいません。



しかし、ACLがあるからこそ、Userの安心感を得て広がっているのです。



で、こういう環境にCommunityがあるとどうかというと、意外と参加しやすいと思うのが一般Userの心境なのかも知れないのです。


例えそのSNSに数百万人の会員がいたとしても、人間の心理的に敷居が低いと思うのではないでしょうか?



このCloseなCommunityで情報交換が行われ、やがてその情報はBlogに書かれOpenになるということを考えると、CloseなACLで守られた世界も必要なのではないかと思います。



Notes/DominoをR3の頃から利用している私としては、Closeな世界は実は大歓迎です。



というのもそこ(Closeな世界)でしか聞けないような話もあり、ノウハウもあります。


それが自分のSkillとして身についた時には外部に発信したりすることもあるでしょう。



Closeな世界は、もしかするとKMでいう暗黙知を形式知化する役割を担っているのかも知れません。




何だかまとまりの無い話で、Subjectと関係ないような話になってしまいました。



Collaborationの世界を維持するためには、ACLで守られた世界というのも必要不可欠な存在であり、それが新しい価値ある情報を産むかも知れません。


また、Closeな世界は、普段Openな場で発言しないような人の参加を促すという効果もあるのでしょう。



Collaborationを促進し、その世界を長続きさせていくために、こういうことも考えながら運営していくことも重要なのではないかと思います。




<続く>