先日、新型コロナウイルス感染症の治療薬「パキロビッドパック」の勉強会がありました。
パキロビッドとは、新型コロナウイルス感染症の治療薬に用いる飲み薬で、
その中でも重症化リスクが高い方(高齢者や持病のある方)のうち
軽症〜中等症の患者さんに処方される薬です。
パキロビッドは「二ルマトレビル」と「リトナビル」という2つの成分が配合された薬です。
2種類の薬が、1つのパッケージに入っています。
2つの成分のうち、二ルマトレビルが抗ウイルス効果を持つ薬です。
リトナビルは、二ルマトレビルが体内で代謝・分解されるのを遅らせて
二ルマトレビルの効果を最大限に発揮できるようにする薬です。
まだまだコロナウイルスは流行っているので処方を希望される方も多いかもしれません。
しかし新型コロナウイルス感染症が今年の5月から2類から5類へ引き下げになったことに
伴い9月末まで治療薬の薬剤費は全額公費負担(窓口負担なし)でしたが、
10月以降は医療費の自己負担割合に応じて窓口負担が発生するようになりました。
3割負担の方は9000円、2割負担の方は6000円、1割負担の方は3000円と薬剤費の
負担が発生してしまいます。
コロナウイルスの薬は高価な為、薬を使って治療をすることを悩む方もいると思います。
パキロビッドはコロナウイルスの重症化を防ぐ事が目的の薬なので、まずはコロナウイルスに
感染しないように今後も感染対策をしっかりと継続して行なっていくことが大切です。
当院では「パキロビッド」を取り扱うかどうかこれから総合的に判断した上で
検討していくことになると思います。
茂山
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いわくら耳鼻咽喉科
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