ポーランド国立バレエ団
からゲスト出演してくれた
影山茉以(まい)ちゃん(プリンシパル)
ゲストとして「踊りに来た」
というだけではなく
「作品」としての『ジゼル』を
とても大切にして取り組んでくれました
私が演出した部分に関しても
しっかりとその意味を理解して
どうしたらより良く伝えられるか?
自分中心ではなく
作品ありき
演出ありきで
自分の役割を果たそうとしてくれる
その真摯な姿が
とても好感を持ちました
夏に一度リハーサルをして
次は公演の2日前ね
と、ポーランドへ戻りましたが
その後もLINEで
作品について、役について
しょっちゅう語り合っていました
これは面白い話が出来る
と思い付き
舞踊ライターの森 菜穂美さんと
3人のグループLINEで「対談」をして
舞台を観に来て下さる方々と
この会話を共有したいと考えて
公演プログラムに掲載しました
ジゼルという役についてはもちろん
ミルタについても
かなり話し込み…
「ミルタの物語も観てみたくなりました」
と茉以ちゃんは私の話にも
興味を持ってとことん
ついて来てくれました
茉以ちゃんとの年齢差は
20歳以上ありましたが
世代を超えて
違う立場から見えるものを
言葉にして伝え合う作業は
とっても楽しかったです
私はバチルド姫を演じましたが
一方、2幕の彼女は
楽屋で支度をしている茉以ちゃんは
本当にキラキラして可愛らしく
「あ〜、茉以ちゃん見てると癒される」
と、何度も本人に言ってしまいましたが
その度にニコニコと恥ずかしそうに
「何でですかぁ」と明るく
照れている姿がまた可愛い
わたし、おじさん…みたい(笑)
2人を撮っていたカメラに
無理やり入り込む私…
終始にこやかで
明るく、可愛かった茉以ちゃん
次は一緒に歌舞伎を観ようね
と、歌舞伎デートを約束しました
関わった時間は短かったけれど
その人柄も素敵で
これからもずっと応援したいし
この出会いを大切にしたいと
思える素敵な女性でした
海外に行ってしまった
才能溢れる日本人ダンサーたち
異国の地で
心身を研ぎ澄ませ
常にベストな状態でいるのは
とてもたいへな事だと推測できます
そういう人たちがいる事を
もっと私たち日本人は知って
応援してあげるべきではないか?
とも思うのです
それは同時に
優れたダンサーたちが
海外へ行ってしまうのは何故か?
その現実をこのままにして
世界に認められるレベルにある
「日本のバレエ」が
発展していく方向にあると言えるのか?
疑問を投げかけたい
と思っています
これからの若いバレエダンサーたちが
母国で活躍し
生活していける環境
そしてゆくゆくは
そのかけがえのない「経験」を
次の世代に伝えていく「場」が
この日本にある事を
切に、願っています
これからもIBCは
海外で活躍する日本人ダンサーたちが
母国で踊る機会を得ること
そのダンサーを応援してくださる
お客様が増えていくことを願い
「次のIBCはどんな舞台だろう?」と
楽しみに待って下さるような
活動が続けられたらと
努力していきたいと思っています
影山茉以ちゃん
本当に、ありがとう