人にものを教えるということは
その人のスコトーマ(心理的盲点)が外れたり
見知らぬ知識に出会ったことへの喜びを
教わる側と一緒に感じることだと思います。
子供を教えるのも
大人を教えるのも
もちろん、プロのダンサーを教えるのも
これは同じ感覚だと思う。
教師としての責任感を持つことは素晴らしいけれど、
熱くなりすぎると、教わる側を追い込んでしまう場合もあります。
追い込んでしまえば・・・教えるのは楽です。
「右向け、右!」で、
みんなが同じ動きをしてくれたら、楽ですもの。
でも、教わる側の「want to(~したい)」を奪うのは、やりすぎではないかと思います。
バレエが好きなはずだったのに、いつの間にか
「レッスンに行かなきゃ(heve to)」
になっているとしたら、それは本当に残念なこと。
甘いんじゃない。
いい加減なのでもない。
相手に気を使いすぎることでもない。
相手の人生をリスペクトする気持ちを持っていれば
教える側と
教わる側に
支配関係など出来ないと思う。
気分的に、踊るのが辛い時
肉体的に疲れている時・・・ありますよね?
そんな時にホッと一息つくことは、とても重要だと思います
体調管理も大切ですが、
痛みや疲れは、体からの悲鳴であることもある。
人間は、自分の全てを意識で管理することなど出来ません。
リラックスして
抽象度を上げて
自分のことも、人のことも見て聞いてみると
面白くて楽しい情報が得られる。
大好きなバレエなんだから
生徒だって、プロだって
「want to」だらけで行きましょう