重心はどこにあるべきか?
・・・どこだと思いますか
ズバリ 「内くるぶしの真下の、足の裏ど真ん中よりも、ちょっと内側」
です。指ではありません。
ということはもちろん、足の指はリラックスできます。
踏ん張りません。
かかとがふわふわと浮いたりもしません。
「すぐにルルベ出来るところにバランスを」なんて、実際やってみれば分かりますが、これが「筋トレバレエ」
足は太くなります。
内くるぶしは丸い骨が付いているのではなく、スネの骨(脛骨)の下の部分の形が丸いだけ。
スネの骨の隣には、寄り添うようにか細い骨(腓骨)があります。
今、膝から下に意識を集中させてみてください。
骨が2本あることを、感じてください。
スネは触れますね?
私たちは、その骨1本で立っているのではありません。
か細い腓骨(ひこつ)が、外側に寄り添っています。
そのか細い骨に、重心が行っていませんか?(小指バランス)
これではO脚に見えてしまい、センターを感じられませんし、腓骨(ひこつ)付近の筋肉が体重を支えなければならなくなり、骨のように硬くなります。
これは大変です。
脛骨(スネ)は、足の真ん中よりも少し内側にあります。
ということは、足の真ん中に重心を持ってきても、まだ外側にかかっていると言えます。
では次に、内くるぶしを触ってみてください。
文字通り、内側にあります。
スネももう一度触ってください。
さっきは真ん中の骨!と思っていたと思いますが、意外と内側にあるでしょ?
その骨に重心を乗せることで、か細い腓骨(ひこつ)を支えていた筋肉は、楽になります。
体重を支えなくて良いのですから、柔らかくなり本来の仕事に戻れる訳です。
となると、どこに体重を落とすのが一番筋肉に余計な力が入らずに済むか?
・・・お分かりですね?そう、脛骨(けいこつ)の真下。
すなわち「内くるぶしの真下の、足の裏ど真ん中よりも、ちょっと内側」です。
そこを意識すると、「股関節」と思っていた場所が、真ん中に寄ってきませんか?
そこが本来の股関節の位置です。
バレエをやると「がに股」になる・・・なんて言われた時代もありますが、重心が正しいダンサーは、異常なほど足を開いて歩いたりしません。
美しく歩きます
指を外に開き、左右にゆれながら歩くのがダンサーらしいと勘違いしないで下さい。
美しいダンサーは、歩き方も美しいのです
重心が正しくなると、脚の形は変わります。
当然です。
骨格だからとあきらめないでください。
「力を抜いて立つ」の真意はここにあります。
①心身をリラックスさせ
②「腸腰筋」を動かし
③重心が分かったら
・・・バレエは相当簡単になります。
美しくなります。
踊ることがもっと楽しくなります。
歯を食いしばらなくなります。
ガマンをしなくなります。
大人からバレエを始めた方は特に
ポジションを覚え、パを覚え、足が開かないとなげき、ピルエットに気を取られてイライラしないでください。
先ずは深呼吸。
思いっきり体をゆるめてみる。
意識して体をゆらしてみる。
重心の位置を確認する。
・・・そこから始めてみませんか?
私のスタジオの初心者クラスは、ここまでに時間をかけます。
みるみる、きれいになられます。
そろそろ、新しい車・・・じゃなかった新しい身体に、乗り換えませんか
取り扱い説明書は、私が読み上げますのでご安心を