では、どうやって柔らかくほぐしていくのか。。。


先ず始めにやりたいのは呼吸法です好


私のスタジオではレッスン前に、照明を落としヒーリングミュージックをかけながら、深呼吸から始まるリラクゼーションをしています。


呼吸法は「逆腹式呼吸」です。


吸う時は、何も考えなくても力は抜けているものです。

なので、単に気持ちよ~く息を吸ってください。

鼻からでも口からでも大丈夫。

細かいことに捉われて気持ちよくなれないのでは本末転倒ですので、お気楽に。

なるべくなら鼻で・・・くらいに考えてください。


そして息を吐くときに、お腹が膨らんでいくようなイメージで、頭から足先に向かって徐々に力を抜いていきます。

体の部位を意識しながらやると、面白いです。

体勢はお尻を床につけて足を投げ出したような格好が、ゆるんでいくのを感じやすいです。

でも、仰向けになりたかったらそれでも大丈夫。

どうしたら良いかではなく、どうしたいかが大事です。


始めは、力が入って身体の部位を固定したり支えていることに気が付きません。

だからとても難しく感じるかも知れませんが、続けていると分かるようになってきますので、続けていて下さい。


しばらくすると・・・

「あー、頭が重たいなぁ」

「腕ってこんなに重たいものなんだ?」

「ほっぺたが落ちそうあせる

「唾液も出てきた」

「背中ってこんなに丸まるもの?」

「内臓もふわふわしてきた」

「お尻が解けて、汗床に染み込んでいくみたい」

「太ももが横に平べったくなってきた」

「足の小指が床に着きそう」

などなど、部位の変化を感じてきます。

そうなると、次第に頭がほわんハートとしてきます。


そこで、もっと深くゆるめるために、五感(見る・聞く・触る・嗅ぐ・味わう)と 言語を使ってさらに「気持ちよく・楽しく・嬉しく・清々しく・誇らしく」なれる環境をイメージし、本当に今そこに居るかのような臨場感にひたります。

思わず手が動いたり、あくびや涙、咳が出ることもあります。


体がゆるむと、心も柔らかく優しくなってきます。

心(頭)と体は繋がっているのです。

緊張が解けた状態というのは、その人が持つ才能が発揮されやすいということ。

こういう時は、ひらめきがあったり、アイディアが浮かんだりしやすくなりますひらめき電球


こうしてリラックスしておいてからレッスンをすることで、雑念もなくなりますし、気力も体力もリセットされます。

そして体が柔らかくなり、気持ちよく踊れます。


スタジオは、1日のストレス発散の場所ではないのです


お化粧は、素肌のコンディションが重要なのであって、どんなに高価なファンデーションを使っても、地肌がボロボロでは栄えません。

それと同じで、バレエのレッスンも頑張ってつま先を伸ばし、必死に脚を上げても美しくはない。

クラス前には心身をほぐして、クリアな気分キラキラでレッスンすることが大事なのです。


心身をゆるめることで、センターが立ち上がり、安定したポジションが自然と作られます。

そうなると、「止まる事(バランス)」にこだわったような固まってしまう「筋トレバレエ」はしなくなります。

したくなくなります。

安定してきます。

そこにこそ「本来の人間の持つ美しさ」が存在することに気が付くからですドキドキ


そしてその筋肉のゆるみは、「アンデオール」へと繋がっていきます。


伸ばさないといけないからではなく、「伸ばしたいつま先(甲)」へと変化していきます。


そしてその変化は、体のラインが、劇的に変化していくことに繋がっていきますアップ



リラクゼーションは、とても大切だと思っています。

このことについては、脳機能学者の苫米地英人さんの著書にもコラムを載せていただいていますので、是非ご覧下さい。

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