家族全員実家に泊まり込み、最後の時間を見逃さないように父の部屋とリビングの扉は開放してみんなで雑魚寝。
呼吸も荒く手足も冷たく何より血圧が低い。
みんな泣きながら、父の手や足をさすり様子を伺う。
翌日、担当の訪問医の先生が診察。
「お父さんは危険な状態を脱しました。もう少し一緒に居てもらいましょうね」というかお言葉。
家族みんなで「お父ちゃん、すごいな!」と危篤状態を乗り越えた父を大喜びで励ましました。
仏壇に手を合わせて奇跡を起こして欲しいと願い続け、小さな奇跡が起きてくれました。
今となっては会話はできず、スヤスヤと寝ているだけの父だけど、居てくれるだけで頑張れる。
心からそう思った。