【 2011年03月22日19:31 更新 】



【皆様へお願い】

21日分の更新が未完了で申し訳御座いません。
急ぎ作成中ですが、更に急を要するご連絡がありますので、先に22日現在の最新情報のみ発信させていただきます。どうかご了承の上、お目通し願います。

毎日、たくさんの善意のお申し出をいただいております。「貴方の地域を救いたいです、場所を教えて下さい」のお声も多くいただきます。地区住民全員、皆様のお言葉やご助力に非常に勇気付けられ励まされ、また感謝しております。有り難う御座います。

しかしながら、今一度思い出して下さい。これはおそらく、風評被害の出ている地域全域で起こっていることです。

私のような、幸いにも声を拾っていただけた地区の住民は皆様のご助力ご尽力の手が届き、お陰様で急速に快方に向かっております。それ自体は非常に嬉しく、有り難いことです。本当に感謝しております。
しかし被災地の実態は、このような声でさえも上げられない方々が殆どなのです。

高齢者、病人、障害のある方、そのような方々がネットを使って救援を求めることが出来るでしょうか。今被災地から、こうして外地に情報を発信出来る方がどれほど存在するのでしょうか。
普段から図々しい私でさえ、この声を上げるのにかなりの勇気を要しました。決して地元を自慢したい訳ではありませんが、謙虚な方が多く暮らす被災地の中にあって、どれほどの方が素直に助けを求められるでしょうか。

外地にいる知人の中にも、内地の事情が分かるのに何も出来ず歯痒い、焦燥感に駆られているという方が大勢おりますので皆様のお気持ちは分かります。本当に有り難いです。嬉しいです。
ですが今、目に見える範囲のものだけに囚われてしまってはその分の命しか救えません。実態は、目に見えない地域ほど深刻なのです。私の地区などとは比べ物にならないほど過酷な環境下におかれている方は、きっといる筈です。勿論、津波で壊滅的な被害を受けた地域の皆様は、間違いなく、更に更に過酷な筈です。

ですからどうか、こんな時だからこそ冷静に考えて下さい。叶いますなら、どうか広く、一人でも多くの命を救うことにご協力下さい。物資を送って下さる方は物資を、人材を提供して下さる方は人材を、少しでも早く被災地の隅々にまで行き渡るようご協力下さい。今目に見えていないもっと広い地域の命を、叫びを上げている魂を、皆様、どうか助けて下さい。それが結果的に、私の地区への助けにもなります。

絶対に、絶対に、援助の手にまで差別が生じてはなりません。

私のような者一人では、とても目も手も足も足りません。声も足りません。
被災した各地に、同様の環境にある友人がおります。高齢な上に病気で歩けない一人暮らしの親戚もおります。
ですが私は今、自分の腕を伸ばして届く精一杯の範囲の命しか守ることが出来ません。この場を何とか凌ぎ、乗り切ることしか出来ません。
歯痒いのは私を含め被災者全員も同じです。誰かのために何かしてあげたくても、一人では限界があるのです。

どうかこのような非常時だからこそ、一度深呼吸をして下さい。冷静になって、周りを見回してみて下さい。
困っている方はいませんか?耳に届く声はなくとも、大変そうにしているなと感じることはありませんか?
私に向けて下さるその善意を、どうか被災地を始め、もっと広くの大勢の方に向けて下さい。前にもお話しましたが、現地は現地で頑張っています。元々東北人は我慢強いですし、私の地区は皆様の手も届き確実に快方に向かっています。ですからどうか、まだ手の届いていない範囲を、取り残されている地域を、皆様、どうかお願いします。

正直に申しまして、こんなことを私からお願いするのは図々しいと思っております。ですがそれで良いです。それで一つでも多くの命が誰かの手で救われるなら、本望です。
どうか、どうか伏してお願い申し上げます。皆様で声を上げ、一つでも多くの命を救って下さい。お願いします。


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さて、本日、私の地区では水道が復旧しました。有り難いことにガスも近日中に通るようになるようです。
ですが、すぐ近くの地区は今日の昼に、深刻な事態になりかけていたのが明らかになったばかりです。
私の地域同様に高齢者の多い場所なのですが、地震で崖崩れが発生して地区が外部から遮断され、ガスも水道も止まったまま孤立化していたそうです。発見したのは、市から要請を受けて様子を見に行った福祉施設職員(ケアマネージャー)だったとのことです。

夕方になって、幸いにも最悪の状態には至らなかったようだとの話が入りましたが、もしあと数日誰も見に行けていなかったらと思うとゾッとします。
ご理解下さい。これは私の目や耳が届いている、ごく限られた範囲での話です。恐怖心や混乱を煽るつもりは全くありませんが、これがありのままの被災地の現状なのです。

現在いわき市では市内各所の実態を把握するべく職員様方が奔走して下さっていますが、絶対的に人数が不足しています。
この広域ないわき市の各地区・各戸別状況を把握するのに何日かかるか、そして対処をどこにどう打っていくのか、実際現場で作業する人材はどうするのか…等々、今までの行政の手順通りに対応していたのでは、どう考えても、この未曽有の混乱の中で事態が収束するとは思えません。
ただでさえ、今、市は行政で把握出来ている家庭を守るのにだけでも人が足りていないのです。全力で動いて下さっている職員様方も被災10日を過ぎ限界です。はっきり「職員も疲れています」と口に出す方もいらっしゃいます。そんな中、どうやって行政だけでこの事態を解決しようというのでしょうか。

行政だ、民間だと言っている場合ではありません。色々な報道番組で様々な専門家様方も主張なさっていますが、まさにその通りです。
何度でも繰り返しますが、前代未聞の事態なのです。前例や慣例に則って今まで通りにしていたのでは、間違いなく後手後手の手遅れになり、いずれは完全に復興不能になります。

昨夜、外地の友人と電話をしました。
被災地の外でも、現地に入りたい、手伝いたいと建築や医療や福祉等様々な方がボランティアで入れるよう市に要請して下さっているそうです。今それらの力が絶対的に不足しておりますので、市民としては非常に有り難いです。こちらに来ようとして下さっている皆様、本当に有り難う御座います。
しかしそれらの方々が何度要請を出しても、市からの回答は「受け入れ体勢が整っていないので今は待って欲しい」なのだそうです。

何度も申し上げますが、未曽有の出来事です。非常事態です。そんな悠長に構えている時間は、少なくとも、今生活に困っている市民には残されておりません。

私の私感ばかりで恐縮ですが、今は借りられる力は有り難く貸していただき、復興したら、しっかり返せば良いのです。少なくともいわき市の一般市民は「借りた恩は返す」くらいの常識は持ち合わせています。むしろ大前提すぎて意識する方の方が少ないかと思います。
市民は、一日も早く元の生活を取り戻したいと思っています。そのためなら何か自分に出来る範囲でやれることをしたいと思っています。ただ、自分に何が出来るのか、そして何を手伝うことが出来るのかをどこに伝えたら良いのかが分からない、という方が大勢いらっしゃいます。

そこで、行政と民間の協力が必要かと思います。
例えば、今すぐ食事の確保は厳しいかもしれませんが、宿泊場所だけなら提供出来るから手伝って欲しいと思っているホテルや旅館もある筈です。ただでさえ観光に力を入れてきた市ですし、もしかしたら一般家庭でもそういうところがあるかもしれません。「屋根が一部落ちているのだが、職人も物資も無くて困っている。寝場所だけは提供するから、誰かその他必要なものを用意して来て欲しい」と思っているご家庭もあると思います。

行政と民間を繋ぎ、市民からの要望と外部からの供給の流れをスムーズにするパイプ役が必要です。内地と外地を繋ぎ、被災した各地に物資や人材を効率よく回せるような体制が早急に必要です。人と物の流れがスムーズになればなるほど、復興は早い筈です。

では市民と行政を繋ぐために具体的にどうするかですが、いわき市内に限って言えば、市に認証されているNPOだけでも67あります。そのNPOの皆様のお力を借りることは出来ないでしょうか。
NPOは、それぞれの団体がカバーしている範囲は限られますが、民間団体ですので各地区や地域機関と密な繋がりを持っています。それ故に、市民のニーズも吸い上げ易いと考えます。
各団体の規模は大きくはありませんが、その分フットワークが軽いので行政より臨機応変な対応も出来ます。
行政がやろうとしているうちの何割かにでもNPOの皆様のお力添えをいただくことが出来れば、市職員様方の負担は間違いなく減ります。それでも手は足りないでしょうが、民間と行政がバラバラに動くよりは遙かに効率的だと思うのです。

皆、いわきを復興させたいのです。常識的に考えて、目的が同じなら、協力し合うのが一番なのではないでしょうか。

大好きな人達が暮らしている地元です。大好きな人達が早く帰りたいと思ってくれている市です。内の力と外の力を合わせて、一日も早い復興をして欲しいです。
先程、早速復旧した水道を沸かして久々にお茶を淹れました。被災前は毎朝お茶を飲むのが日課だった80半ばになる祖母が、とても嬉しそうにしていました。
一日も早く、普通の日常が送れるようになることを願ってやみません。


頑張っぺ、いわき!頑張っぺ、浜っ子!俺らは、生きてる!!