【 2011年03月25日15:59 更新 】
更新日付が前後してしまい申し訳御座いません。これは3月21日、被災生活10日目のご報告になります。
前述日記の「5」と内容が前後してしまいますが、他日記と照らし合わせ事態の推移を知る際の参考として役立てていただければと思いましたので上げさせていただきます。
なお、21日時点でリアルタイムに記入していた記事をまとめておりますので、情報の鮮度は「5」に比べると劣ります。ご注意下さい。
※なお、25日現在危急を要する事態に奔走しておりますため、更新が極端に困難になっております。皆様へ鮮度の高い情報をお届け出来るよう頑張っておりますが、体力との兼ね合いもあり難しい状況です。引き続き鋭意努力しますので、宜しくお願いします。
***************
原発問題発生後初めての雨です。細かい雨が朝から降ったり止んだりしており、道を歩く人はなく走る車もまばらです。近所のガソリンスタンドは昨日1日で在庫を吐き出してしまったのか、先の見えない列を成していた渋滞も今日はありません。あんなに見たトラックも走っていません。昨日微かに見えてきた活気が嘘だったかのように、静かな一日でした。
そんな中市職員様が、パンを各家庭朝夕2食分まとめて届けて下さいました。「パンばかりですみません。職員も疲れておりますので…すみません」と頭を下げてらっしゃいました。もしかしたらおにぎりなどは握る暇も人員もないのかもしれません。そんな中わざわざ食料を届けて下さった職員様に、本当に頭が下がります。
しかし、目を凝らせば水面下では色々なものが確実に動いているのがわかります。
今までは私の家の前の県道しか通らなかった広報車が、15時頃、初めて裏の細道に入り呼びかけを行っていました。
この辺りは太い道路から離れている住宅が多い上に住んでいる方も高齢者が多く、なかなか広報車が何を言っているのか分からない、情報が入らないというご家庭が多かったのですが、今回このような状況になってようやく、その部分だけは改善されました。ちょうど付近のご家庭を訪問していた最中でしたので、そのお宅の奥様と、これで今までよりは情報が分かると喜びました。
市等から発信される最新情報が分かると分からないのとでは、大きな差があります。
現にこの知らせも「市で緊急に、レトルトパックのご飯と水を夕方4~6時に公民館で配給する。取りに来るように」との呼びかけでした。呼びかけられても公民館まで歩いていけるような方は殆ど住んでいない地域ですが、それでも私のような動ける者がいれば代わりに取りに行くことが出来ます。逆に、もし仮にこの連絡が誰の耳にも入らなかったとしたら、地域全員餓死の可能性もある情報です。それほど、非常時に於いての迅速で正確な情報は重要です。情報弱者は、災害時には真っ先に犠牲になってしまうのです。
住民からの声が届いたのかはわかりませんが、この事態の中で行政も少しずつ、従来のやり方ではいけないという認識が出てきた兆しかと思います。
NPO様の倉庫に伺う機会もありました。色々な方が忙しく出入りしており、若者は勿論、白衣を着た方、外国の女性、年配の男性までがきびきびと動いていました。
様々な物資も届き始めていましたが、この地域に必要な物とそうでない物の情報がきちんと交換出来ていないのか、不足しているものと余っているものとの差が激しいように感じました。特に衣類などは大量に積まれており、せっかくの善意の流れが止まってしまっている現実にもどかしく悲しい思いです。
伺ったお話では、別の場所に送るにも人手も車も足りず、今はこうして保管しているしかないそうです。特にやはりガソリン不足が深刻で、他所に届けたくとも車がないとのことでした。しかしながらこれらがどうかいち早く、必要な方々のお手元へ届くようにと願わずにはいられません。
被害地域が広大な上に風評被害で更なる打撃を受け、フットワークの軽い民間でさえもなかなか市内の全容を把握出来ず混乱しているようです。行政の混乱はいかばかりかと思うと、ますます職員様方の酷務による疲労が心配です。自らも一被災者でありながら、いわきのためにと全力で動いて下さっている皆様です。せめて、どうか倒れたりなどなさいませんようにと、切に祈るばかりです。
被災後に初めて連絡の取れた友人もいました。ここから5~10キロほど離れた地区に住む方なのですが、やはりそこも周りのお宅が殆ど避難してしまい、何十軒もいた家庭が今や3家庭しかいないそうです。
水道とガスも止まったままだそうですが、幸いそのお宅は沢水が湧いているそうで、残ったご家庭同士で助け合っているとのことでした。
因みに18時台のニュースで流れていた情報によれば、21日現在の水道状況は次の通りです。
●市内の6割の世帯で未だ断水
●付近地域の鏡石町は町内の6~7割で断水
●矢吹町も5割が断水中
病院情報も、共立病院は本日は重症の急患のみ受入。明日22日からは通常診療だが、医療スタッフが不足しており待ち時間が長くなる恐れがある旨、薬が出せないことがある旨を放送しておりました。
20日の日記で報道の方から伺ったお話を記載したかと思いますが、今一度記載します。災害対策本部に医療面はどうなっているか伺ったところ「共立病院はだいぶ復旧した」と回答をいただいたとのことでした。
医療スタッフが不足している状態が「復旧した」状態でしょうか。薬が出せないことがある病院は、この余震が続く中またいわき周辺で大地震が起こった場合、いざという時、市民の命を守れるのでしょうか。そもそも、地元病院の半数が医療品不足・スタッフ不足等で未だ休院を強いられている中で、市内の1病院が復旧してきたからといって、広大ないわき市に住む34万人の命が守れるでしょうか。
復興の目処になりそうな情報も僅かしかない中で、市民はいつまで様々な不安を抱えたまま被災生活を続けなければいけないのでしょう。ライフライン・食料・医療、これらが確保出来ない状況下に於いて、一体どれだけの市民がやむなくここを離れたのでしょう。動ける若い力が日々避難していく中で、動くことの出来ない高齢者や病人、障害のある方等はどうすればいいのでしょう。
どうか、この声を広く発信するために、被災地の実情をお一人でも多くの方に知っていただき一人でも多くの命を救うために、どうかお力をお貸し下さい。一緒に声を上げて下さい。お願い致します。
確実に、皆様のお声は力になっております。被災直後から時が止まったようだった市内が、外地の皆様からのご助力を受けようやく動き始めております。
本日夜、いわきの高齢者の実情を伝える報道が流れました。深夜に連絡をとった都内の友人の話では、やはり本日、今まで殆どニュースに流れなかったいわきの情報が今朝になって突然各局で流れたそうです。
中にはいわきの様子を特集した局もあったそうで、市街地に車や人が全くない様子、避難していく人々、市内拠点病院の切羽詰まった状況、福祉施設の窮状などが放送されたそうです。
いわきへの救援を求める声があがらなければ、そしてその声の量が膨大でなければ、報道は動かなかったでしょう。現地に足を運び確認しようともしなかったでしょう。
19日にNHKでいわきからのFAXが読まれた際にも、アナウンサーの方が「いわきからのFAXがあまりにも多く、非常に驚いています」と仰っていました。いわきの内からも外からも、今、たくさんの声が上がっています。そしてその中には間違いなく、皆様が一緒に上げて下さった声も含まれていると確信しております。
少なくとも私は、友人達やご連絡下さった皆様が、報道や各団体、政治家、企業、その他あらゆる面に働きかけて下さったのを知っております。皆様の拡散から来て下さった方が「○○へ投書しました」「物資を持っていわきへ向かっています」「今いわきに来ています」「拡散協力します」等様々な面にご助力ご尽力下さったのを知っています。コメントやメールはなくとも、拡散にご協力下さった方が大勢いらっしゃると信じております。
本当に、本当に有り難う御座います。
皆様のお力添えがなくては、ここまで急速な進展は望めなかったでしょう。物資も届かなかったでしょう。決してこの日記を見て下さった方のみのお声で改善されたものではないと充分理解しておりますが、それでも、ご協力下さった方がいるのは確かです。そして今いわきが動き始めたのは、そうした、被災地のためにご尽力下さっている皆様のお陰です。本当に、本当に有り難う御座います。
さて、皆様のご助力のお陰でようやく物資は入り始めました。非常に有り難いです。本当に有り難いです。
しかし今度は、それを隅々にまで行き渡らせる人員が不足しています。本来なら物資さえあれば、いわき市民34万人の力で何とかなりますが、今は避難している方も多く、また専門的な知識や技術が必要とされる職業の方が特に不足しているため遅々として進みません。
もう一押しなのです。乱暴な言い方をすれば、この私の日記を叩き台にしていただいて、全国で被災地の実態を、真偽を確かめる動きが起きて下されば、これ以上辛い思いをしなくて済む命がたくさんあると思うのです。
今、ネット等を通じて、私が上げたようなたくさんの声が発信されています。更に多くの皆様のお力が加われば、必ずや事態は快方へ向かうと信じております。
漸く震災を乗り越え、今また人災に遭ってはいますが、市民は誰一人として諦めておりません。少なくとも私の知る限りの方は、一日も早く普通の日常を取り戻そうと奮闘し、ここで生き抜こうとしております。
こうして私の声に耳を傾けて下さっていること、深く、深く、感謝しております。本当に、本当に有り難う御座います。どうか今少し、お力添えをいただけますようお願い申し上げます。
体調を崩しやすい時期です。皆様、お身体には充分にお気を付け下さいませ。
頑張っぺ、いわき!頑張っぺ、浜っ子!俺らは、生きてる!!
前述日記の「5」と内容が前後してしまいますが、他日記と照らし合わせ事態の推移を知る際の参考として役立てていただければと思いましたので上げさせていただきます。
なお、21日時点でリアルタイムに記入していた記事をまとめておりますので、情報の鮮度は「5」に比べると劣ります。ご注意下さい。
※なお、25日現在危急を要する事態に奔走しておりますため、更新が極端に困難になっております。皆様へ鮮度の高い情報をお届け出来るよう頑張っておりますが、体力との兼ね合いもあり難しい状況です。引き続き鋭意努力しますので、宜しくお願いします。
***************
原発問題発生後初めての雨です。細かい雨が朝から降ったり止んだりしており、道を歩く人はなく走る車もまばらです。近所のガソリンスタンドは昨日1日で在庫を吐き出してしまったのか、先の見えない列を成していた渋滞も今日はありません。あんなに見たトラックも走っていません。昨日微かに見えてきた活気が嘘だったかのように、静かな一日でした。
そんな中市職員様が、パンを各家庭朝夕2食分まとめて届けて下さいました。「パンばかりですみません。職員も疲れておりますので…すみません」と頭を下げてらっしゃいました。もしかしたらおにぎりなどは握る暇も人員もないのかもしれません。そんな中わざわざ食料を届けて下さった職員様に、本当に頭が下がります。
しかし、目を凝らせば水面下では色々なものが確実に動いているのがわかります。
今までは私の家の前の県道しか通らなかった広報車が、15時頃、初めて裏の細道に入り呼びかけを行っていました。
この辺りは太い道路から離れている住宅が多い上に住んでいる方も高齢者が多く、なかなか広報車が何を言っているのか分からない、情報が入らないというご家庭が多かったのですが、今回このような状況になってようやく、その部分だけは改善されました。ちょうど付近のご家庭を訪問していた最中でしたので、そのお宅の奥様と、これで今までよりは情報が分かると喜びました。
市等から発信される最新情報が分かると分からないのとでは、大きな差があります。
現にこの知らせも「市で緊急に、レトルトパックのご飯と水を夕方4~6時に公民館で配給する。取りに来るように」との呼びかけでした。呼びかけられても公民館まで歩いていけるような方は殆ど住んでいない地域ですが、それでも私のような動ける者がいれば代わりに取りに行くことが出来ます。逆に、もし仮にこの連絡が誰の耳にも入らなかったとしたら、地域全員餓死の可能性もある情報です。それほど、非常時に於いての迅速で正確な情報は重要です。情報弱者は、災害時には真っ先に犠牲になってしまうのです。
住民からの声が届いたのかはわかりませんが、この事態の中で行政も少しずつ、従来のやり方ではいけないという認識が出てきた兆しかと思います。
NPO様の倉庫に伺う機会もありました。色々な方が忙しく出入りしており、若者は勿論、白衣を着た方、外国の女性、年配の男性までがきびきびと動いていました。
様々な物資も届き始めていましたが、この地域に必要な物とそうでない物の情報がきちんと交換出来ていないのか、不足しているものと余っているものとの差が激しいように感じました。特に衣類などは大量に積まれており、せっかくの善意の流れが止まってしまっている現実にもどかしく悲しい思いです。
伺ったお話では、別の場所に送るにも人手も車も足りず、今はこうして保管しているしかないそうです。特にやはりガソリン不足が深刻で、他所に届けたくとも車がないとのことでした。しかしながらこれらがどうかいち早く、必要な方々のお手元へ届くようにと願わずにはいられません。
被害地域が広大な上に風評被害で更なる打撃を受け、フットワークの軽い民間でさえもなかなか市内の全容を把握出来ず混乱しているようです。行政の混乱はいかばかりかと思うと、ますます職員様方の酷務による疲労が心配です。自らも一被災者でありながら、いわきのためにと全力で動いて下さっている皆様です。せめて、どうか倒れたりなどなさいませんようにと、切に祈るばかりです。
被災後に初めて連絡の取れた友人もいました。ここから5~10キロほど離れた地区に住む方なのですが、やはりそこも周りのお宅が殆ど避難してしまい、何十軒もいた家庭が今や3家庭しかいないそうです。
水道とガスも止まったままだそうですが、幸いそのお宅は沢水が湧いているそうで、残ったご家庭同士で助け合っているとのことでした。
因みに18時台のニュースで流れていた情報によれば、21日現在の水道状況は次の通りです。
●市内の6割の世帯で未だ断水
●付近地域の鏡石町は町内の6~7割で断水
●矢吹町も5割が断水中
病院情報も、共立病院は本日は重症の急患のみ受入。明日22日からは通常診療だが、医療スタッフが不足しており待ち時間が長くなる恐れがある旨、薬が出せないことがある旨を放送しておりました。
20日の日記で報道の方から伺ったお話を記載したかと思いますが、今一度記載します。災害対策本部に医療面はどうなっているか伺ったところ「共立病院はだいぶ復旧した」と回答をいただいたとのことでした。
医療スタッフが不足している状態が「復旧した」状態でしょうか。薬が出せないことがある病院は、この余震が続く中またいわき周辺で大地震が起こった場合、いざという時、市民の命を守れるのでしょうか。そもそも、地元病院の半数が医療品不足・スタッフ不足等で未だ休院を強いられている中で、市内の1病院が復旧してきたからといって、広大ないわき市に住む34万人の命が守れるでしょうか。
復興の目処になりそうな情報も僅かしかない中で、市民はいつまで様々な不安を抱えたまま被災生活を続けなければいけないのでしょう。ライフライン・食料・医療、これらが確保出来ない状況下に於いて、一体どれだけの市民がやむなくここを離れたのでしょう。動ける若い力が日々避難していく中で、動くことの出来ない高齢者や病人、障害のある方等はどうすればいいのでしょう。
どうか、この声を広く発信するために、被災地の実情をお一人でも多くの方に知っていただき一人でも多くの命を救うために、どうかお力をお貸し下さい。一緒に声を上げて下さい。お願い致します。
確実に、皆様のお声は力になっております。被災直後から時が止まったようだった市内が、外地の皆様からのご助力を受けようやく動き始めております。
本日夜、いわきの高齢者の実情を伝える報道が流れました。深夜に連絡をとった都内の友人の話では、やはり本日、今まで殆どニュースに流れなかったいわきの情報が今朝になって突然各局で流れたそうです。
中にはいわきの様子を特集した局もあったそうで、市街地に車や人が全くない様子、避難していく人々、市内拠点病院の切羽詰まった状況、福祉施設の窮状などが放送されたそうです。
いわきへの救援を求める声があがらなければ、そしてその声の量が膨大でなければ、報道は動かなかったでしょう。現地に足を運び確認しようともしなかったでしょう。
19日にNHKでいわきからのFAXが読まれた際にも、アナウンサーの方が「いわきからのFAXがあまりにも多く、非常に驚いています」と仰っていました。いわきの内からも外からも、今、たくさんの声が上がっています。そしてその中には間違いなく、皆様が一緒に上げて下さった声も含まれていると確信しております。
少なくとも私は、友人達やご連絡下さった皆様が、報道や各団体、政治家、企業、その他あらゆる面に働きかけて下さったのを知っております。皆様の拡散から来て下さった方が「○○へ投書しました」「物資を持っていわきへ向かっています」「今いわきに来ています」「拡散協力します」等様々な面にご助力ご尽力下さったのを知っています。コメントやメールはなくとも、拡散にご協力下さった方が大勢いらっしゃると信じております。
本当に、本当に有り難う御座います。
皆様のお力添えがなくては、ここまで急速な進展は望めなかったでしょう。物資も届かなかったでしょう。決してこの日記を見て下さった方のみのお声で改善されたものではないと充分理解しておりますが、それでも、ご協力下さった方がいるのは確かです。そして今いわきが動き始めたのは、そうした、被災地のためにご尽力下さっている皆様のお陰です。本当に、本当に有り難う御座います。
さて、皆様のご助力のお陰でようやく物資は入り始めました。非常に有り難いです。本当に有り難いです。
しかし今度は、それを隅々にまで行き渡らせる人員が不足しています。本来なら物資さえあれば、いわき市民34万人の力で何とかなりますが、今は避難している方も多く、また専門的な知識や技術が必要とされる職業の方が特に不足しているため遅々として進みません。
もう一押しなのです。乱暴な言い方をすれば、この私の日記を叩き台にしていただいて、全国で被災地の実態を、真偽を確かめる動きが起きて下されば、これ以上辛い思いをしなくて済む命がたくさんあると思うのです。
今、ネット等を通じて、私が上げたようなたくさんの声が発信されています。更に多くの皆様のお力が加われば、必ずや事態は快方へ向かうと信じております。
漸く震災を乗り越え、今また人災に遭ってはいますが、市民は誰一人として諦めておりません。少なくとも私の知る限りの方は、一日も早く普通の日常を取り戻そうと奮闘し、ここで生き抜こうとしております。
こうして私の声に耳を傾けて下さっていること、深く、深く、感謝しております。本当に、本当に有り難う御座います。どうか今少し、お力添えをいただけますようお願い申し上げます。
体調を崩しやすい時期です。皆様、お身体には充分にお気を付け下さいませ。
頑張っぺ、いわき!頑張っぺ、浜っ子!俺らは、生きてる!!