ある街のかたすみで

昨日、小屋入り前、最終稽古日。


演出から音響に宿題。

とあるシーンで、昭和52年の流行歌を流したい。

『うた、ですか。はぁ…。」


私は、時々役者、時々演出やっていますが、劇団での所属は音響班です。(学生時代は照明もやっていました。)

で、私には芝居を作る上で気を配ることの中に、『音響はセリフの邪魔をしてはいけない』を入れています。

作品としては好きなんですが、つかこうへいと鴻上尚史の作品での音響の使い方は「これ、どうなんだろう?」と思う方です。

なので、この演出の申し出に、一旦躊躇したのは事実です。

でも演出のご希望ですから、最大限努力して曲探しをします。


この曲は、大学生の信一がラヂオをチューニングしてて流れてきます。

その後妹の直子とのセリフの掛け合いがあります。

その次にソデから姉の幸子と組合職員の中村が出てきて二言三言あります。


セリフがあります。

客の意識が歌に行くようではいけません。

なので誰でも知っている昭和52年の曲は外します。

高3トリオ(百恵淳子昌子)とか新御三家(秀樹ひろみ五郎)とかはだめです。

ピンクレディーとかジュリーはもってのほかです。

お客さんの意識が懐かしさでそっちに行っちゃいます。

で、できればこのシーンに合うような歌詞がいいんですけど、これがなかなか…。

とりあえず探してみます。


何時までかかるかなぁ。



橋本ひとし。