今から16年前の早朝


阪神淡路大震災がありました


当時震源地近くの実家で暮らしていた井川は

寝起きで何が起きたかよく分からぬまま外に出て

赤みがかった灰色の空の下

倒れた電柱、火花を散らしながらぶら下がる電線

裂けた道路から吹き出す炎を見ていました


まるで映画のワンシーンでも見るかのように





家は半壊し、ライフラインが停まり

ようやく事の重大さに気付きだし恐怖と寒さで身震いしました



幸いにも家族は全員無事でした

婆ちゃんは瓦礫の中から近所の方が助け出して下さいました



それから数日たっても連絡のつかない友人が多数おり

祈るような思いでテレビやラジオから流れる安否情報を見聞きしていました



被災者という立場の〔震災〕



今回も東京で揺れはしましたが

今は被災者を心配し、無事と復興を祈る側の立場です



あの時何が必要だったか

あの時どれだけ人の言葉が嬉しかったか

あの時どれだけ人に助けてもらったか


余震が続くなかどんな思いで夜を迎えたか…




今我々一人一人が出来る事なんて小さい事かもしれません

でもそれが10人、100人、1000人、10000人…


日本中、世界中が力を合わせれば

とてつもない力になれます


ほんの少しずつ〔協力〕するだけです




我々お笑い芸人は

人に笑ってもらうのが仕事で


人に笑ってほしい生き物です


不謹慎だと怒る方がいるかもしれませんが


被災された皆さんに少しでも早く長く


笑ってもらいたいんです



あのサンドウィッチマンを生んだ東北が

こんな事で負けるとは思ってませんが

微力ながら応援ぐらいさせて下さい




節電や募金、たくさんの方々がされてるとは思います


今だけではなくこれからまだまだ大変です



〔思いやり〕を持って〔協力〕していきましょう




行方不明の方々の無事をお祈りし


亡くなられた全ての方々のご冥福をお祈り致します


イワイガワ・井川修司