働くことにした。
ただ、働く、といっても私にはなんの根拠(資格や技能)もないので、根拠を得るために職業訓練学校へ通うことにした。
早速ハロワへ行き、説明を受け、見学会に行き、試験料を納付し、そして本日、学科試験(国語 数学)と面接試験を行い、帰ってきたところだ。
今日は、そんな試験ほやほやほの私から、一つだけ、心に刻んでほしい言葉がある。
面接とかいうクソ怖行事、俺らの代でやめにしない?
以上。それでは試験についていろいろ書いていく。
今回、人生で初めてしっかりとした面接を受けた。感想としては、運動未経験者に野球の試合でキャッチャーをやらせるみたいだと思った。バッターではなく、キャッチャー。ストライクゾーンではなく、素人の自分の体めがけて、硬式ボールが容赦なく投げ込まれる。そんなイメージが頭に浮かんだ。
細かい面接の様子はあえて伏せるが、三回ほど面接官から、「そういうことじゃなくてね」と言われたことは伝えておく。
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学科試験は楽しかった。高校レベルの試験が出るのだが、特に数学は記憶の隅を突っつくような楽しさと、公式が抜けていてもひらめきで解ける問題なども出題されるので、「面接はわかんないけど、学科試験は満点目指すぜ!」と、鼻息荒く過去問をあさり、夢中でテスト対策をした。
今考えると、その時間で面接の応答を考えるべきだった。
まず、職業訓練学校の学科の入学試験で満点を目指すバカはいない。あれは”常識がありますよ”という足切りのテストであって、そこで高得点だからといってもだからなんだよという話になる。
今、時間が戻せるなら、あの時の自分にこういってやりたい。お前が入学するのは職業訓練学校であって、高校ではない。
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学科→面接 というスケジュールだった。なのでテンションで言うと↑→↓である。実際高得点は望めると思う。最後の最後まで諦めなかったからだ。
学科試験のラストスパートでは舐め回すように問題文を見直していた私だが、面接試験の終盤ではどうだったかというと、普通に説教を受けていた。
これは自分が完全に悪いのだが、職業訓練学校の面接、という枠を完全にはみ出した回答をしてしまい、その答えについて滔々と説教を受けていた。
面接を受ける側が面接官に延々としゃべられ、言われている本人は目を回しながら口をぱくぱくさせるだけという、ダンガンロンパで負ける奴みたいな状態がピークに達したあたりで、面接は終了した。
今までの失態を取り返すように誰よりも深くお辞儀をし、大きい声で「ありがとうございました!」と言い扉を閉めた私の心には、一つの決意だけが光っていた。
「パン屋さんになりたい」
帰り道はもう、パン屋さんになることしか考えていなかった。絶対にパン屋さんになる。
ツバが大きいとんがりぼうしをかぶって、ふかふかのミトンで熱々のパンを取り出して、あちち、あちち、って言いながら店頭へ並べる。鹿さんとかくまさんが窓から覗いているから、いくつかパンを分けてあげるんだ。
そのうち噂が広まって、有名になったら、働きたい人も出てくるかもしれない。そういう若い人たちをコンクリート張りの地下室に閉じ込めて、暗黒の中で何度も何度も殺し合わせ、痛覚の無い戦士(ウォリアー)を育て上げるのが、俺の夢です。
ありがとうございました