2015.10.4(日)茶臼岳
畑薙から目指せ光岳・・・!
《1日目》
南アルプス登山指導センター(沼平P)6:25―――茶臼岳登山口7:00―――ヤレヤレ峠7:35―――ウソッコ沢小屋8:35―――横窪沢小屋10:10―――樺段11:55―――12:45茶臼小屋14:00―――14:25茶臼岳14:40―――茶臼小屋15:05
(登り7時間10分 休憩1時間30分 計8時間40分)
茶臼岳 2604m 日本3百名山
シルバーウィークが終わったら易老渡から光岳を目指そうと思っていたが、9/19に光岳、聖岳の登山口に通じる便ケ島・易老渡への林道が崩壊し年内の復旧見込みがない旨HPに載っている。
光岳を目指すにはロングになるが畑薙から目指すしかない
南アルプス南部の山小屋はSWで終わってしまっているが、冬季小屋として一部を開放してくれているのでありがたく使わせてもらうことにした。
そこで、今回は冬季小屋を利用しての2泊3日の山旅を計画した
出発地点は自動車が通行できる最奥の沼平P
ここは奥に20台、手前に20台ほど駐車できるようだ
日曜日の6時過ぎに到着したが14台ほどの車しかなかった。
ここは登山指導センターになっているがトイレはないので要注意
トイレは、その少し手前の畑薙第一ダムの事務所の近くに利用できるトイレがある。
長嶋ダムの方から登ってくると公園のP3ケ所くらい表示があるので利用可能
なお、新東名を使って静岡インターで降り、山越えして井川に向かうのだが道路工事中で曜日により時間制限の通行帯があるので要注意です。
【6:25】沼平P出発
水は、茶臼小屋にもあるし、道中でも補給できるので1.5Lしか持たずなるべく軽量化を図る
今年の山登りは全て山小屋泊りであったが、今回はシュラフと3日分の食糧を持っていくのでいつもより大分ザックが大きいし重い。
最近、ヤマレコで「ヤマプラ」という機能を使ってルート計画を入力していくと目安の時間が表示されるので利用している
茶臼小屋までの標準タイムは6時間30分、到着予定時間は12:55
今日は、それ以上は考えていないのでゆっくりいけばいい
小屋も土曜日ならいざしらず日曜日なのですいているだろう・・・?
最初は林道歩きが40分
左手に畑薙山を見ながら歩く、ダム湖の水色はかなり濁っている
倒木も沢山川に浮いている
吊橋が見えたぞ!
お!男性と思われる人が茶臼方面を目指しているぞ!
【7:00】茶臼岳登山口:吊橋
ほぼ予定の時間に到着
この吊橋は以前歩いたことがあるが、長くて揺れるのでかなり怖い
「畑薙大吊橋」全長181.7m 幅20㎝(これは歩く板の幅)
片手にカメラを持って歩き始めたが・・・これが大失敗
途中で揺れるので両手でワイヤを持たないと怖い・・・怖い
ゆっくり周りの景色を楽しむ余裕はとてもなく、只管前を向いて対岸を目指す。
今回のコースの中で一番怖い所がこの畑薙大吊橋だ!
茶臼小屋までのコースの核心部は、畑薙大吊橋からウソッコ沢避難小屋上部の中の段までで、トラバース、不安定な階段、急登、板が腐っている吊橋だ
畑薙大吊橋を渡ると急な登りとなる
送電鉄塔の下からは水平なトラバースとなる。
途中、桟道やガレの通過があり要注意
再び登ればヤレヤレ峠だ
セキヤノアキチョウジ・・・青紫の花がいっぱい
ヤクシソウの黄色い花も多かった
【7:35】ヤレヤレ峠
水分補給して一休み・・・う~んいいネーミングだ
ここから上河内沢に向かってトラバースしながら下って行く
道は狭いので要注意
こんな早い時間にもう下りてくる人がいた
話を聞いてみると、一昨日茶臼小屋にテント泊、昨日は茶臼小屋から光岳を往復、横窪沢小屋にテント泊し今朝そのまま下ってきたという
光岳往復時間は7時間くらいだったという(へ~茶臼小屋から光岳往復できるんだ~・・・)
川に下りると橋が待っている
頑丈な橋だが真ん中に敷いてある板は相当疲れてきているので踏むと危ない感じがする
ここからウソッコ沢小屋まで5つほどの橋を渡っていく
こういう登山道は変化があって飽きがこない、本物の秋はもう少し先だ!
真ん中の板はかなり年代ものです
こんな橋が変化をつけてくれる
長い梯子段を登るとウソッコ沢小屋は近い
【8:35】ウソッコ沢小屋
ここは避難小屋・・・ネズミがでると評判の小屋
以前、紅葉の時期にここまできたことがある
ここからは未知の世界だ
トイレがあるが・・・側だけ作ったトイレだ
(行き着く先は下の河原となっている・・・トイレの下部は見ない方がいい)
水量の多い川を渡る橋
気持ちいいほどの水量だ
渡った先が怖い(帰りに下りの勢いで吊橋に乗ったら壊れそうだ)
4基ある不安定な階段が結構怖い
慎重に手すりを持ちながら高度をあげていく
コルを過ぎるとこのルート最大斜度の登りとなる。
【9:25】中の段
【10:00】横窪峠
樹林の隙間から明るい横窪沢小屋が見えた
樹林の隙間から上空の景色・・・上河内岳方面だが名前のない山の斜面
10分ほど歩き巣量豊富な川を渡ると横窪沢小屋だ
【10:10】横窪沢小屋
冬季小屋として一部を開放している
水は、隣の沢の水を使うようだ
単独女性が休憩していた(下りの人だと思っていたら登りの人だった)
小屋から右に取り付き、すぐに尾根筋の道となる
先ほどの急坂よりは歩きやすい
単独女性よりも先に腰を上げ歩きはじめる
暫くするとすぐに追いついてきたので先に行ってもらう
1時間ほど歩くと大無間山の展望ベンチがある
小無間山と大無間山が雲にかかりながらも見えた
途中で休憩している単独女性に追い付き山情報の交換
すると、なんと伊豆の国からきているという
アルプスでこんなに自宅から近い人に会ったのは初めてだ
面白かった話、昨年白峰三山を縦走した時に知り合った京都からの女性(30代)は京都から登山口の奈良田まで原付バイクできた!(ひえ~)
その女性は原付バイクで日本一周をした(またまたひえ~)
【11:30】水飲み場
地図では枯れていると記載されていたが、美味しい水が湧き出ていた
冷たくて美味しかった~(^^♪
【11:55】樺段
紅葉が大分綺麗に染め上げられてきた
お日様に輝きいい色を出している
ここまでくれば小屋まで45分・・・もう少しだ
この辺りから紅葉がとても鮮やかに・・・
【12:45~14:00】茶臼小屋到着
まずは寝床を確保
冬季小屋の入口は階段を上がった2階
1階左側はシュラフ等の荷物が散乱している(3人の先客の痕跡)
右の下には男性の荷物
伊豆さんは1階を確保したので(後で2階に移動)私は2階の隅を確保
先客が一人シュラフ等の荷物があった(トレランの相模原さん)。
私は疲れて足がつりそうだったので暫く横になることにした。
伊豆さんは上河内岳方面へ身軽で行ってくるといい荷物を置いてすぐに出かける
私は少し横になっていたら楽になったので、外のベンチでお湯を沸かしカップソーメンをいただく(夏限定のカップヌードルだが私のお気に入り)
塩分を適度に補給した成果で元気がでてきた!
茶臼岳はこの小屋の上にある
まだお日様も高く時間はたっぷりある
地図によると山頂まで45分とある・・・明日行くことになるが暇な時間が勿体ないので茶臼岳へ行くことにする
カメラだけもって茶臼岳を目指す
【14:15】2506m地点稜線上の分岐点
ここまでくると風がビュービュー吹いている
北の方角には大きな聖岳が見えた
聖平小屋に泊まって聖岳~赤石岳を目指したことを想いだす
その手前の山は上河内岳(この山も今回登る予定の山だ)
茶臼岳はすぐ目と鼻の先に聳える
【14:25~14:40】茶臼岳山頂
360度の大展望
日本3百名山です!
明日向かう光岳方面が遠くに見える(・・・遠いな~)
あれ?光小屋が見えるぞ(^^♪
でも、すぐにガスに飲み込まれてしまう
上河内岳~北に繋がる南アルプスの山並みも素晴らしい
携帯三脚で自撮り
山頂満喫
光岳方面からトレラン姿の二人組が到着
この二人は本日沼平から光岳日帰り往復だった(流石トレランですね~)
【15:05】茶臼小屋
展望満喫し、茶臼小屋に戻る
伊豆さん戻っていた(上河内岳には登らずに時間が気になり途中で引き返した)
先日からの泊り客3人組もすでに戻っていた
この人達は雷鳥調査人のようで雷鳥の数をカウントしていた
いくらかのお金が市からでているようですが殆どボランティアとのことです
この画像は3人組の寝床
私の隣の人も先日からの連泊者でトレラン者
本日は、茶臼小屋から光岳往復6時間強(*^^*)
明日は聖岳往復とのこと
4時過ぎに自炊室で夕食
岐阜の土岐市からきた若い土岐さんと伊豆さんと3人で山談義しながら夕食を取る
土岐さんと伊豆さんは明日光岳を日帰り往復するという
私の当初の計画は、明日、上河内岳に登り折り返して光岳を目指し、光岳小屋に宿泊し、明後日光岳~茶臼~沼平へ下山するという計画
ヤマプラでの時間は2日目約10時間、3日目は11時間の計画だ
光岳小屋はとても綺麗だという評判なので泊まってみたいという気持ちも強い
茶臼小屋に荷物を置いて光岳を往復する案は、荷物が少なくてすむのでとてもいい案だが早く歩けない私には日帰りできるのかとても不安だ
ヤマプラの時間で計算すると光岳往復13時間にもなってしまうのだ
(結局、この場では決心がつかず予定通り光岳小屋に宿泊予定ということで別れた)
しかし、シュラフに入った後試行錯誤を続ける・・・
茶臼小屋に荷物をおいて歩けば相当楽なこと、上河内岳も3日目に手軽で往復して茶臼小屋に戻れる
光岳小屋には泊まってみたいが身軽で歩ける魅力を考えたら明日の光岳往復は凄くいい!
仮に茶臼小屋に戻るのが遅くなっても無人小屋なので叱られる心配はない!(^^)!
結局予定を変更し明日光岳往復し、3日目に上河内岳に登ることをシュラフの中で決心する
心配なので夜明け間近の5時過ぎに出発目標とした。
明日へ続く・・・・