前回の続きです。


妊娠中はびっくりするくらい安定した日々を

過ごしました。


何より夫が人が変わったように

サポートしてくれました。


有り難かったです。


もうすぐ出産という頃、

『良くしてくれてありがとう。』

と伝えたら、

『生まれるまでの事だから。』

と。


えっ。


悪びれる様子もなく、本音からの様でした。


もしかしたら夫は子育てについて

何も知らず、

自分も関与する事など

微塵も考えていないのでは…。

と、

私のうつ病期間の、

良くも悪くも私に構わない姿勢を

連想しました。


悪い予感は当たりました。


こどもがいる状態での生活を

あまりにも楽観視していた様子でした。


妊娠中の安定した気分は

出産と同時に私の身体から

離れて行きました。


妊娠中の私の安定はたぶん。

娘の発している

ポジティブなオーラの影響だったんだと思います。


うつ病程ではないものの、

妊娠中の様な穏やかな環境は

崩れました。


初めての事が連続し、

自分がいなければ生きていけない

存在の尊さに圧倒され、

禊のような日々でした。


人並みにあたふたする時期だったと思います。


高齢出産の影響か、

膨らんだお腹が戻る際の影響か、

陣痛を上回る程の腹痛が度々襲いました。

嘔吐下痢を伴い、

冷や汗で衣類はぐっしょり濡れ、

あまりにひどい時は失神しました。


そんな中、

夫の出張飲み会ゴルフは

出産前と変わらず頻繁にありました。


仕事だからと言われてしまうと

仕事仲間との遊び要素強めなのか、

付き合いで行くよう会社から促されている

仕事の流れなのか判断出来ません。


調整出来る回はしてもらいたいと

お願いしても

『仕事だから。』


あまりに頻繁なので、

『せめて週に3回までにして。』と言ったら

次第に『毎週3回OK』と捉えるようになり

そこにプラス出張と土日にもあるゴルフ…。

呆れて悲しくて仕方なかったです。


その酷い腹痛は

夫の帰宅直前に現れる事が多かったので、

娘の様々な判断や世話を

ひとりでしている状況が

私には過度のストレスに

なっていたのかも知れません。


そんな夫でさえも、

トイレに入っている間、

洗濯物を干している間、

いないよりはいいのです。



その酷い腹痛も、

娘が幼稚園にあがる頃

徐々に無くなっていきました。


大浄化でもあったのかも知れません。



ただ出産後、

生理周期がとても安定しました。


そしてその生理周期に合わせて

気分が安定した時期、

不安定になる時期がはっきりし始めたんです。


いわゆる生理前症候群、PMSです。


そして、妊娠前の不安定が

うつ病というよりは、

もしかしたら酷いPMSだったんではないかと

気付きました。


波が把握出来るようになった為、

トイレにカレンダーを貼り、

生理時期やどうにもコントロール出来ない

イライラしそうな時期に

印をつけることにしました。

自分も身構える事が出来ました。


夫にもなるべく逆ギレされないよう、

生理前後の辛さや

入浴の大変さを伝え、

出来るならこの期間だけは

どうにか調整して欲しいとお願いしています。


未だに効果はありませんが、

夫に響くような伝え方が出来ていないのか、

又は夫には協力するという発想が

そもそもないのか。


たまたま予定が合えば

俺がお風呂に入れるけど、

というスタンスなので、

結局サポートは得られていません。


ちょっとの期間効果があったのは

娘とお風呂に入れるのは

あと一年あるかないかだよ。

という促しでした。


ですが、娘の特性を理解出来ない

理解していても俺が合わせるのは納得いかない、

という夫との入浴は娘が荒れるだけで、

夫にしても段々娘との入浴が

ストレスになって来ている様子です。


それであえて予定を入れている気もします。


ちなみに生理中の乳幼児との入浴は、

笑えるくらい大変です。

タンポンが身体に合わなかったので

血が垂れ流しでした。


夫がほとんどいないので、

娘には小さいうちから生理の説明をし、

血を怖がらないよう教えました。


でも湯に浸からずに娘の世話をしたりで

当時は本当によく娘の風邪を貰いました。


辛かったなぁ。

よくうつに戻らなかったなと思います。


『絶対にうつ病には戻るもんか』

という何だかよくわからない

意地がありました。


娘の世話が出来ない状態に

なりたくなかったんです。


ほとんど覚えていない30代を

取り戻したかったんです。


ただの意地です。

それはそれでまた、

安定とは言わないと思います。


うつ病や幼少期の経験に対する

反発のような。


完全に何の力も入れず

そのままの私で生きられるのは

もう少し先になると思います。


そのねじれを

40代に入ってからずーっと

戻す作業をしている状態です。