インスタでも看護師あるあるを載せてて、
カテコラミンの交換方法について、
いろいろな方法があったので、
ここで、その根拠について振り返ってみようとおもいます。
ICUに5年在籍していた時も、
このカテコラミン並列交換の方法については
何回か見直され、その都度勉強会を実施してきました。
①初回の方法
【半分ずつ法】
流速5ml/h以上の場合:
現行の流速の半分の量を、
現行分、更新分それぞれ設定して
1時間その状態で投与してから、
現行分を終了し、更新分をもとの流速にする方法。
流速5ml/h未満の場合:
現行分は流速の半分量で設定。
更新分は流速の半分+1の量に設定。
それ以降は5ml/h以上と同じ。
☟
問題点
交換中の1時間は安定してるけど
1時間後の現行分終了するときに血圧の変動がめっちゃあって
(Aラインでモニタリングしてるのでめっちゃアラームなる💦)
意味ないんじゃね?
ってことで、次の方法に移行します。
②次の方法
【1mlずつ刻む法】
トータル量が流速+1になるよう
更新分を1mlから10分おきに増量していき、
それと並行に現行分も1mlずつ減量し
交換する方法。
例)現行分が10ml/hの場合、
現行分10ml/h・更新分1ml/h→9ml/h・2ml/h→8ml/h・3ml/h
って増減していく。
☟
問題点
更新中とはいえ、
指示量より+1ml多い量を投与することに疑問!
あと、
取り合えず、めっちゃめんどくさい(笑)
インスタにも載せたけど
重症患者だとDOA・DOB・NADを
全部10ml/h以上で投与された日にゃ
「カテコラミン並列交換終わりない」状態。
ここで改めて、
なぜ並列交換が必要なのか、
シリンジポンプの業者も呼んで勉強会!
根拠がこちら☆
精密機器シリンジポンプといえども
設定流量に達するまでに10~30分要するんです!!
なので、更新後の30分は血圧低下が著名になるリスクが出てくると!!
ほうほうほうほう!
なるほど!
やっぱり根拠が分かると、
対策も立てやすい!ってなことで、
③最終方法
【もったいないけどしょうがない法】
開始後30分から流速が安定するので、
更新分を現行流速に設定し
30分垂れ流し(いい表現が見当たらない💦)します。
こんな風に、先端が不潔にならないようにして
30分流した後、
現行分と更新分を交換します。
これは、良かったですよ!
分かりやすいし、
シリンジポンプのデメリット部分だけをカバーできる方法で
無駄がないというか。
もったいない感は多少あるけど、
これに落ち着きました。
それから、かれこれ7年ほどたちましたが、
今もまだこの方法なのかは分かりません💦
また、新たな方法があれば
書いていこうと思います!