生き抜け | 革靴遊び!

革靴遊び!

日々書こうと思ってます。



テメェが通販でモノを買いお届け指定日を間違えやがったくせに

担当者が

「努力いたしますがもし遅れるときはお電話を差し上げます」


出来る限りの対応をしたにもかかわらず

「そんな電話に出るヒマないんや、オマエじゃ話にならんから上の者を出せポーン


オラオラがはじまり

「オマエら天下の〇ー〇〇やろ、どないかせぇゲッソリ

と発狂

更に

「ごちゃ言いやがって、客を舐めとんか!ゴラァポーン


畳み掛けたらしい

そして担当者は

病んだ

そして

自ら死を選んだショック



さて

昔々の話です

と言っても10年も前の話じゃありません

ある企業

みなさんもご存知の超有名企業の2代目社長さんがお亡くなりになりました

そのご葬儀を請け負ったのはサラリーマン時代の私です

そういう財界人や有名人のは私に回って来るようになっていたんです

とは言ってもそのご葬儀は一般さんや取引先には連絡せず社員さんとご遺族限定のご葬儀でした

ちなみに社員さんだけでも千人をゆうに越え連結を含めると二千人近くいる会社です

大阪人だけでなく日本中の人に愛されている商品を製造販売している会社です

しかも大阪での愛され度は大変なものです

そして

一般さんや取引先へ連絡しお別れ会をしたのは後日です

さて

ここまで読んで何かを感じた人

そんなアナタは続きを読みましょうにやり

2代目社長が亡くなり3代目の座が目の前に迫った喪主と故人の奥様が

「まずうちの社員を…」

「社員に送ってもらいたい」

「でも取引先や一般さんに知らせるとそれが出来なくなる」

「だからと言って…」


私の前で困り果てていました

選択肢は2つです

①取引先や一般様を優先し社員向けに後日お別れ会を開く

②社員さんを優先し取引先や一般様向けに後日お別れ会を開く

この2択ですが常識や通例に照らし合わせると①が本来の方向性です

そして両者をごちゃまぜにするとやはりその場では取引先や一般様を優先することになりますから選択肢は2つなんです

が!

私は

「じゃあ社員さん向けのご葬儀をしましょぶー

「それでいきましょうガーン


言いました

すると喪主さんと故人の奥様は顔を上げ目を見開き

「そう言っていただきありがとうございます」

「そうさせていただきますえーん


目に涙を浮かべながら決心されました真顔


私が常識や通例を無視し社員さんを優先する方向で行くべし

と思ったのはこちらの会社さんにはそれが相応しい

この人達に後悔はさせへん

と私に思わせた喪主であり故人の奥様だったってことです

ただし

「大丈夫なんか?滝汗

「〇ー〇〇さんの葬儀やぞ滝汗

「それやってええんか?滝汗


当時の上司や同僚がビビりまくったことを付け加えておきますほっこり音譜


そして二日後のお通夜

すんごい人数の社員さんが来ましたよ

そして翌日のご葬儀もウン百人の社員さんがご会葬におみえになりました

そして無事に終わりました真顔


そして私は見た

すごいモノを見たんです

そのようなモノを見たのは後にも先にもあの時だけです

というのも

お通夜の前に何人かの社員さんでチームを作ってもらいました

「〇ー〇〇社葬儀委員会」

てヤツです

そして会議を開きました

と言っても社員さん達は素人です

だから私が

○○○○につきこうして下さい

△△△△なんてことが起こると大変ですから□□□□して下さい

✕✕✕✕を回避するために○○○○が必要です

車で来ちゃ駄目です

お通夜の式に遅れるのは悪じゃありませんから無理に強制する必要はありません

お仕事が終わりお店を閉めてからで良いとお伝え下さい

などなど

あれこれをレクチャーする会議です

そして

一緒に頑張りましょう

お辛い中ではありますが亡くなった社長さんと〇ー〇〇社のために皆さんが頑張るんです

分かりましたね


会議を〆ました真顔

そしてその内容を社員さんに落とし込んでいただき当日は案内や受付をしていただきスムースに事が運ぶようにするのが「〇ー〇〇社葬儀委員会」なんです

そして以下は私やスタッフや当日の警備員が見たすごいモノのいつかですです

ベテラン社員さんだけでなく20代の若手社員まで全員が泣いていた

ひと目憚らず泣きじゃくってる人が何十人もいた

テレビCMで有名な常務さんの弔事が命がけかというくらい凄まじいものだった

誰一人として車で来ず地下鉄かバスか徒歩だった

談笑したりたむろする人が皆無

喫煙場には誰も来ず

そして

一番ビビったのは

ゴミが一個も落ちてなかったこと

お通夜のあと

ご葬儀のあと

2日間に渡り一個のゴミも落ちてなかったんです

つまり社員さんらで構成された葬儀委員会の頑張りとそれを忠実に実行しようと努めた社員さん達

その一致団結が凄かったんです


でも

こうして書いたらそんなん当たり前やろ

と思うかも知れませんがいっこも当たり前じゃありませんよ

社葬や創業者や社長の葬儀など数えきれないほどやりましたがそうはいきませんもん真顔


あ!

そうそう

〇ー〇〇さんの大阪での愛され度やけどそれはホンマに凄いんです

というのも

故人さんを霊柩車に乗せた我々は火葬場へ直行せずちょいと寄り道をしました

ミナミのど真ん中にね

そして某府立体育会館前に着いたその場で予定通り霊柩車が停まり後ろに連なる何台ものタクシーやマイクバスも停まり我々の車も停まりました

街を行く人は

これなんや?

あの霊柩車なんや?

と思ったことでしょうがそんなものは想定内です

そして事前に連絡をしてあったこともありそこのお店の前にお葬式に参列せずお店を営業してた社員さんが歩道にズラリと並んでました

近隣の店舗からも集まってたみたいで何十人かが並んでました

そして私とうちの構成員が車から降り車が行き交いする道を横切りその方々の目の前へ

どデカいリムジン霊柩車を先頭に現れた勢力の中の車から降りてきた我々

黒いスーツに見を包み白い手袋をし平然と車道を横切り歩道に近づく我々に何か言う人はいません

ただガン見するのみです

そして人々に向かい一礼した私がありったけの大声で

「〇ー〇〇社社長〇〇〇〇様、只今より〇〇斎場へと向かいます」

「皆様におかれましては合掌にてお見送り下さいませおーっ!あせるあせる

と言うたらそれに続き構成員達も各方向へ向かい私と同じことを言いました

するとすごかった

道行く人々が

「え?あの霊柩車が〇ー〇〇さんの社長ガーン

「え〜亡くなりはったんガーン

「嘘やんガーン


口々に言い社員さん達と一緒にそこら中の人が一斉に合掌したんよ

あれは少なく見積もっても三百人はおったし皆さんすぐ合掌してくれた

なんせミナミのど真ん中ですからねにやり

そして霊柩車の運転手が

「Wahさん、ホンマにやるん?滝汗

「ホンマに鳴らしてええんか?滝汗

「俺、あとでえらい目に遭わへん?滝汗

と聞くので

「ええから鳴らせぶー

「いつもの倍鳴らすんやぁガーン

と言うたら

「ほなやります笑い泣き

と言うて思いっきり

「ぷぁああああああん〜📯」


ホーンを鳴らし火葬場へ向かったです

そして私は見たやん

うちの構成員が運転する車の中から見た

皆さん長いこと合掌してくれてた

さすが人情の町大阪

あれこそ〇ー〇〇さんが大阪で愛されてる証拠でした

そして霊柩車に故人さんと一緒に乗っていた喪主と故人の奥様がその様子を見て嗚咽を漏らしながら泣いていたそうですにやり



さて

自ら死を選んだ社員さんのご遺族が国を相手に訴訟を起こしてます

報道されてます

残業がずいぶんあったみたいでつまり自殺はカスタマーハラスメントのせいだけでなく会社にも非があるから労災認定しろってことです

残業がどの程度だったかは私には分かりませんが3代目社長はまっとうな人間です

それは私が保証します

しかも非正規社員と呼べるのは店頭や工場で働くほんの僅かな人数

いや

確信はありませんが全員が正社員だと思います

今どきそんなやり方をしてる会社です

従業員を分け隔てなく正社員として迎え入れ毎日毎日コツコツと同じ物を同じクォリティーで作り続けそれを売り続ける社員さん達

社長さんに愛され社長さんを愛してたでたろう社員さん達

だから

世間の常識?

通例?

そんなことよりも社員さんを優先したかった喪主と故人の奥様でありそれに応えたるやんと思った私でした真顔



後日

ご葬儀代を持ってきてくれた喪主と故人の奥様に

「ゴミが一個も落ちてなかったんよぶー

「そんなん初めやしビックリした」

「〇ー〇〇さんだけですよぶー


伝えたら喪主が

「それは嬉しいことを聞きました」

「明日の本社朝礼でWahさんにそない褒められたと皆んなに伝え本社以外にはメールで知らせますウインク


言いしっかりウン百万をお支払いいただきましたほっこりチョキ



さぁ

てなわけで何を言いたいかと言うと

カスタマーハラスメント?

カスハラ?

ボケカス?

カマス?

オカマ?

なんか知らんけど

しょ〜もないことすな

誰や?

3代目社長に聞いて俺がケジメつけに行ったろかニヤむかっ


最近

そんなヤツが多い

ちょっと物を買うたからってテメェがいきなり特権階級になるんか?

勘違いすな

ボケェガーン


あと

言うちゃ悪いけど

ちょっとやそっとのことで死ぬな

すぐ死にやがって

そんなに俺らに儲けて欲しいんか?

そんなヤツからはぼったくったるぞ

それが嫌なら死ぬな

生きろ

何があっても生き抜けガーン








おしまいパー