みなさん、ごきげんよう☯


出雲大社ご本殿の真裏には、

境内一のパワースポット言われる素鵞社(そがのやしろ)があり、

スサノオがお祀りされていました



大国主命の義理の父とはいえ、なぜそこにスサノオなのか、不思議でした



その謎を解き明かすヒントのひとつが

鰐淵寺(がくえんじ)


駐車場から、鰐淵寺川に沿って歩いて上ります

石灯籠を亀が背負っているお寺として、ずっと行ってみたかったお寺です


"鰐" に "亀" とくれば、豊玉姫海人族と関係あるのは間違いありません



しかし実際行ってみたら、そんな考察云々はふっとばされて、

ただただ、「良かった」んです☺️



川と滝の、

水の音浴💧✨


川の流れの音に包まれながら、歩くことおよそ15分





ご由緒

推古天皇の眼病が治癒したことから勅願により推古2年(594)に開創


本尊は千手観音菩薩と薬師如来


古代、浮浪の滝 を中心とした修験の道場であり、全国的にも著名な信仰の場として発展


12世紀に比叡山延暦寺の末寺として浮浪山鰐淵寺が成立


松江出身の武蔵坊弁慶が18歳の時に修行僧として入山したことでも有名ですが、ここから比叡山へと繋がったのですね



杵築大社(出雲大社)の祭礼に参加するなど、強いきずなを持ち大いに繁栄


1400年の長い歴史を今に伝え、数多くの文化財が残されている

山陰随一の古刹



朱色と「いろは紅葉」の緑が美しい

両脇に、お尻を突き上げた出雲スタイルの狛犬くん達と、
燈籠を背負った亀くんたちと
ついにご対面✨

会いたかったよ〜💕
ご本堂と摩陀羅神社参拝後、亀くん達に別れを告げ、もう一つの目的地へ




飛び石を渡り、鰐淵寺の奥の院、パワースポットといわれる

浮浪(ふろう)の滝に向かいます

階段じゃなくて正面の細い道を進みます
かなり足場が悪いので、スカートで来たことを後悔💦

パワースポットと言われるだけあって、靈氣エネルギーを流すと手のひらがビリビリ⚡


鰐淵寺という名前は、智春(ちしゅん)

上人が誤って浮浪の滝の滝壺に落とした仏具を

がくわえてきた、またはエラに引っ掛けてきたという伝承から来ているそうです


落差18m
滝の向こうに蔵王堂
あそこに建てた根性に恐れ入ります


神話に登場する鰐は、鰐鮫、つまりサメであるというのが現在の通説ですが、

この山奥の滝壺にサメが生息するとは考えてにくく、

また奥出雲の「鬼の舌震(したぶるい)」という
姫を追いかけてきた和仁(わに)が舌を震わせ諦めて帰っていった、というストーカー伝説が残る山奥の峡谷がありますが、


これも和仁とはサメという説明なのですが、ちょっと無理があると思うのですよね、、

まぁ、和仁という一族、人間のことだったかもしれません

ちなみにエラに仏具を引っ掛けて滝壺に浮かんできたのはニホンアシカだという説もあります

そもそも、生き物が何であれ、
「エラ」に引っ掛けるというのはかなり難しいことなのでは

「ヒレ」ならば引っ掛けやすいでしょうし、アシカの前脚もヒレっぽい

かと思えば、観光関連の説明では、「鰐がくわえてきた」と、は虫類のワニ前提で書かれているのです、、、🤔悶々



などと、考えることを放棄して

ただただ水の音という振動に身を委ね、


罪穢れを落とし


人間本来が持っている力を取り戻していく



現代ではそれこそが "修験" であり、

ここはそれが行える、貴重な場

立地などで維持管理が大変そうなのがひしひしと伝わってきましたが、
それがまたヒトの穢れを感じさせず、心惹かれ
いつか、また再び訪れたいと思ったのでした



さて、中世の出雲地方では、
蔵王信仰に支えられた鰐淵寺を中心とした、仏教思想による神話の再構築が行われたそうで

なんと神仏習合して大社のご祭神を変えてしまったほどだったそう

 
中世末から近世のあたりに再び大国主命が主祭神となるまで大社に鎮座されていたのは


スサノオだったのだそうです


素鵞社は、その名残りということであり、


蔵王権現=スサノオというコード


そして豊玉姫率いる海人族の総大将、
ワタツミこと豊玉毘古命こそ
海を治めたスサノオであると


亀くん達は教えてくれたのでした


お読みいただき、ありがとうございます😊