妊婦さんに投与ばどうなのでしょうか?
イベルメクチンの添付文書には

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。また、動物実験で催奇形性が認められている。〕

(参考)


マウス、ラット及びウサギにヒトの最高推奨用量のそれぞれ0.2、8.1及び4.5倍(mg/m2/日で換算)のイベルメクチンを反復投与したところ、口蓋裂が認められている。ウサギでは前肢屈曲も認められた。このような発生への作用は妊娠動物に対する母体毒性があらわれる用量かそれに近い用量でのみ発現した。


https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00049234

動物実験では危険性があるので、慎重に投与しましょうという事です。禁忌ではないようです。

人体に対する文献はというと、
2020年のLancetで

Safety of oral ivermectin during pregnancy: a systematic review and meta-analysis

という文献では893人の妊婦に対する投与例では特に新生児死亡、妊産婦死亡率、早産、または低出生体重という結果はなかったようです。

https://www.thelancet.com/journals/langlo/article/PIIS2214-109X(19)30453-X/fulltext