こんにちは、株式会社アイビア代表の杉浦です。


うちの近所に超こだわり屋台の焼き鳥屋さんがあります。

めちゃくちゃ美味しいのですが、このおっちゃんはものすごくクセがある頑固じじい(笑)

僕は、もう10年以上のお付き合いなので普通なのですが、はじめてくるお客さんは怒って帰る人もいるくらい。



例えば1本150円の焼き鳥数本買って、1万円を出したお客さんに対して・・・

『隣のスーパーでジュース買ってくずしてこい!』って言うんです(笑)

お客さんビックリです。



これってとっても横柄に聞こえるかもしれません。

でも沢山のお客さんが行列になっている時に、そのおつりのやり取りをしているだけで次の焼き鳥がこげてしまいます。

一番いい時に美味しく食べてもらいたいから、お客も協力してくれ。

これがおっちゃんの考え方。

数百円の焼き鳥に1万円を出すような人は、そんな人が自分の前にいて焼き鳥が焦げた時に一番文句を言うやつだ。



おっちゃんの考え方が全て正しいとは思いません。

もっと優しい言い方もあるじゃんって思う時もあります。

でも、口は悪いけど、おっちゃんがお客様を思う優しさは、常連さんはみんな知っています。

そして、おっちゃんの事が嫌いだって思う人は、来なくなるので、結果としておっちゃんは毎日自分と仲の良いお客さんに囲まれているのです。



午前中に仕込みをして、昼の1時頃に屋台が出ます。

炭にちゃんと火がつくまで、30分くらいは焼きません。

2時頃行くと、少し焼けている感じ。

で早い時は5時にはほとんど無くなってしまいます。

だから僕は、いつも予約の電話をしてから行くようにしています。

屋台の焼き鳥屋なのに、予約したないと食べれない所なんて他に知りません。

さらに、暑いと行かない、寒いと行かない、雨だと行かない、雪だと行かない、風が強いと行かないって人なので、いない事が沢山あります。

なのに、めちゃくちゃ売れています。



聞いた事はないけど、おっちゃんの接客の軸になっている考え方。

『自分の焼き鳥を好きだと言ってくれるお客様を大切にする事』

だと思うのです。



なんでもいいんだけど小腹がすいたから何か美味しいもんある?

うちのワンコ(犬)に食べさせるツクネありますか?

なんて人が来た時は真顔で『帰れー!』っ言うのです。

その気持ちはよーく分かるけど、接客業をしていると中々言えない言葉です。



何でも素直に言う事が良い事だとは思いません。

でも、起業したんだから、自分の好きな人に囲まれて仕事したいだろ!

っておっちゃんの考え方大好きです。



サラリーマンなら、会社で決めた事はたとえやりたくなくとも、やらなくてはいけません。

でも起業したなら、全て自分の責任なのです。

おっちゃんは、この考え方で家を3件建てています。



学生にとって通知表が評価なら、起業家にとって収入が評価だと言う人もいます。

ありがとうと言ってもらった数がお金として評価になるからだそうです。

少しわかる気がします。

今日は、オチのない話しですが、日々楽しく仕事をしたいですね。