こんにちは!


 
今日は学会での発表・報告内容について触れたいと思います。

当院は、数年間データを解析し同年齢において常に移植1回あたり数%妊娠率が良いことを確認し、 2012年よりFreeze Allを行うようになりました。


その為、当院での胚移植は全て凍結融解胚移植です。
そして近年、諸外国でもFreeze Allは増えてきています。


しかし、今回の学会でもそうですが、7年たった今でも
「Freeze all for all?」というセッションが設けられ、新鮮胚移植が良いのか?凍結融解胚移植が良いのかの議論が未だなされています。
以下、発表内容要約。

O-068 Comparison of the ongoing pregnancy rate of immediate versus delayed frozen-thawed embryo transfer following a stimulated IVF cycle: a prospective randomized controlled trial
卵巣刺激後の最初の周期において凍結融解胚移植を試みた群と、刺激周期後少なくとも2周期後以降において凍結融解胚移植を行った群を比較したところ、継続妊娠率は最初の卵巣刺激周期後に凍結融解胚移植を行った群が有意に高かった。

O-069 Freeze-all versus fresh embryo transfer in ART: A multicentre randomised controlled trial in normo-ovulatory women
患者を無作為に2群に分け、凍結融解胚移植を試みた群と新鮮胚移植を試みた群において初回の単一胚盤胞移植後の継続妊娠率には同様な結果が得られた。

O-070 Fresh versus elective frozen embryo transfer: The cumulative live birth rates for 7132 in vitro fertilization cycles
凍結融解胚移植は累積生児出産率を向上させるが、低卵巣反応の患者においては累積生児出産率の向上は期待できない。


上記のように結論だけをみると、差があったり無かったりで議論の余地があると思われます。

この理由としては、施設ごとに異なる背景を持つということです。

例えば、卵巣刺激をすると体は胚移植に適さない状態に一時的になります。一方、卵巣刺激をしないと自然の流れで採卵するので、体は移植に適する状態のまま維持されます。1周期待って胚を凍結する凍結融解胚移植をする必要がないということです。しかし、これでは多くの卵子を得る事はできません。これについては下記の報告がありました。

O-203 Does one size fit all? Female age impacts the number of oocytes retrieved to maximise fresh live birth rates: an analysis of 256,643 cycles
最大の生児出産率は30歳未満の女性においては採卵数が6~11個、30~34歳の女性においては11~16個、35~39歳の女性においては9~17個、40~44歳の女性においては15~17個という結果が得られた


つまり、最大の生児出産率を得るためには卵巣刺激を行い多くの卵子を得る必要があり、そのような状況では凍結融解胚移植をすることが最善という事です。


短絡的に情報の良い悪いを判断するのではなく、幅広い見識の基それぞれが何を優先し、何を選択するかが重要かと思います。
長文を読んでいただきありがとうございます!!

培養研究部 Hiroya
 


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