はじめに: 
この記事では、PGT-Aのメリットデメリット 、そして注意点について説明します。

メリット: 
【流産率の減少】
PGT-Aによって、染色体異常が原因となる流産のリスクを軽減できることが期待されます。

【妊娠率の増加】
正常な染色体数の胚を選択することで、移植1回あたりの妊娠率が向上する可能性があります。

デメリット: 
【胚盤胞への潜在的なダメージ】
細胞を採取する過程で、胚にダメージを与える可能性があります。

【正倍数性胚を移植しても必ずしも出産に至るわけではない】
染色体異数性が不妊症の原因ではない方の場合(遺伝子発現などの染色体よりもさらに細かいレベルでの異常など、現代医学では原因が明らかになっていないもの)は、正倍数性胚を移植しても妊娠、出産に至らない場合があります。

【費用負担】
PGT-Aは検査する胚盤胞の個数に応じて費用がかかります。

【検査の精度】
100%の精度で染色体異常を判定することはできません。偽陽性や偽陰性の可能性があります。

【モザイク胚の取扱い】
正常と異常な染色体を併せ持つ「モザイク胚」がどのように取り扱うべきか、について議論が分かれており、モザイク胚を移植する前に遺伝カウセンリングが必要となります。

Q&Aコーナー 
Q: 記事の中で「正常と異常な染色体を併せ持つ「モザイク胚」がどのように取り扱うべきか、について議論が分かれており、モザイク胚を移植する前に遺伝カウセンリングが必要となります」とありますが、
そもそもモザイク胚とはどんな胚で、移植した方が良いのかどうかはどう判断すれば良いでしょうか?

A: モザイク胚は、正常な染色体数を持つ細胞と異常な染色体数を持つ細胞が混在している胚のことを指します。
移植した方が良いかどうかは、モザイク胚ごとにどこの染色体に何箇所モザイクがあるのか、モザイクの割合はどれくらいか、部分的なモザイクなのか全体モザイクなのか、など検討する項目が多岐に渡るため、一概に一般化して結論づけることができません。

The “mosaic” embryo: misconceptions and misinterpretations in preimplantation genetic testing for aneuploidyという論文で2759例のモザイク胚移植による出生の中で、真のモザイク児は1例のみ、という報告があります。
この論文の中でも、モザイク胚に関して、
・真のモザイク胚(PGT-Aによるモザイクという診断が正しい)である可能性と、
・生検方法や検査方法によって本来なら異数性胚や正倍数性胚である胚を、モザイク胚と判定しているに過ぎない、とする可能性の両方が示唆されています。

いずれにしてもモザイク胚に関する研究は現在進行形であり、わかっていないことも多いため、モザイク胚を移植するかどうかの決定には、胚ごとの慎重な検討と個別の遺伝カウンセリングが必要となってきます。
 


浅田レディース品川クリニック
港区港南 品川駅港南口より徒歩3分

浅田レディース名古屋駅前クリニック
名古屋市 名古屋駅桜通口より徒歩3分

浅田レディース勝川クリニック
春日井市 JR勝川駅北口より徒歩1分

Instagram

TikTok

X(Twitter)

Facebook

YouTube