第二子出産レポ続きです
「分娩所要時間」続きです
救急車ではストレッチャーに横になり、
血圧と心拍を測定された後出発です
サイレンを鳴らして頂きながら
安全運転且つ迅速に搬送して頂けました
車内は予想以上に揺れるので、
この中で処置をする際には本当に大変だと思います
私は、陣痛とお尻を押される感覚に耐えるのに必死でした
車内の振動で、どんどん陣痛が促進されていきました
深夜の為車通りが少なかったのか、予想より早く到着しました
乗車時と同様、陣痛の合間を見て移動するのですが、
車内の振動で促進された陣痛の間隔は、
自宅出発前より圧倒的に短くなっており、
救急車を下りる途中でうずくまり、病院の夜間入口の手前でうずくまり…
見かねた看護師が焦りながら、「車いす持ってくるから座って待ってて」と
荷物を担いで、全速力で車いすを持って来て下さいました
車いすに乗りながら、「ウンチしたい感じある?」と聞かれ、
何かをお尻から出したい感覚(笑)をごまかしきれなくなっていたので、
「あります」と短く答えました
このあたりから看護師が一気に忙しなくなりました
ピッチで陣痛室のナースステーションに分娩室の準備を要請し、
全速力で車いすを押してくれました
合間には、「もう少し頑張ってね分娩台で産もうね」と
絶えず声掛けをして下さいました
車椅子のまま分娩室に運ばれ、
分娩用の洋服に着替えるよう言われました
分娩室の明かりは煌々とつき、扉も全開でしたが、
着替えに躊躇いはありませんでした
陣痛の合間は一息つけるくらいの間隔しかない程度にまで縮んでおり、
出産まで秒読みだと感じていたので、
一刻も早く分娩台に乗らなければと言う気持ちでいっぱいでした
陣痛の合間を縫って着替え、
看護師に促されるがままに分娩台によじ登りました
分娩台に横になると、看護師が着替えを手伝って下さいました
着替えの合間には、点滴の針を入れましたが、
陣痛に耐えるタイミングと看護師の針を入れるタイミングが合わず、
左に1回、右に2回針を刺す羽目になりました
ベテランの方のようでしたが、「ダメだ左は入らない」と言いながら
右に移動したのですが、私としては、
「陣痛に耐えてる最中に針刺しても入る訳ない」と
流石にイライラしました
何とか点滴針を刺すと、
本格的な痛みに耐えがたくなってきました
「痛い」と言っては、看護師に体勢を正すように促されました
第一子分娩時は、
事細かに助産師が声掛けをして下さったので、分娩に集中する事が出来ましたが、
今回は分娩台の足置き場や手すりの指示が一切なく、
なかなか落ち着いた体勢になる事が出来ませんでした
初産でこの状況は不安になりますし、
快適な分娩とは感じられないと思います
最終的に、足の置き場は指示がありましたが、
手すりは案内がなく、最後まで手すりを握って耐える事が出来ませんでした
よって、上手く力を入れたり、
抜いたりする事が出来なかったので苦労しました
姿勢を安定させて、2回目の陣痛で破水しました
一気に液体が出た事を感じられました
破水の瞬間は助産師がいなかったのですが、
陣痛の合間に、「綺麗に破水したね」と言われました
破水の確認が取れたので、
「いきみたいんですけど…」と助産師に告げた所、
「もういきんでいいよ?」と軽く言葉を返されました
まるで、「なんでいきむのを我慢してるの?」と言いたげな一言でした
いきみだすと突然痛みが強くなったので、
思わず「痛いです」と助産師に告げると、
「赤ちゃんの肩がちょうど引っ掛かっちゃってるんだよ
それは痛いよ」と言われました
またしても他人事のような言葉を掛けられ、
若干イラっとした私は
「絶対次の陣痛で産んでやる」と心に決めました
そして、決意の通り、次の陣痛で無事出産となりました
助産師が、「赤ちゃん出てきたよ」と言いながら、
こちら側に赤ちゃんの顔を向けて下さりました
赤ちゃんの顔を見た瞬間、「デジャブ」と思いました
生まれたての長女の顔が、生まれたての長男にそっくりだったのです
いくら兄弟と言えども、ここまで似るとは思っていなかったので、
大変驚きました
驚きと同時に、大きな安堵感も感じました
あっという間に強くなる陣痛に不安を感じ続けていたので、
無事分娩台の上で産む事が出来た事に安心感を感じました
しかし、長男は顔が見えるより前に産声が聞こえたのですが、
長女は、顔が見えて、一呼吸置いてからの産声でした
一瞬不安が頭をよぎりましたが、助産師や看護師から
「おめでとうございます女の子ですよ」と声を掛けられ、
その直後に産声を聞く事が出来ました
赤ちゃんが出て2分後に胎盤が出て、無事出産終了となりました
会陰切開する時間がなかったようでしたが、
最終的には入口に赤ちゃんの肩が引っ掛かってしまった関係で
縫合処置が必要となってしまいました
長男出産時は、会陰縫合が何より痛かったので、
縫合処置は避けたかったのですが、
残念ながら避けられず、覚悟を持って臨みました
覚悟のお陰か、長男の時程の痛みではありませんでした
勿論、痛みはありましたし、耐え難かったですが
縫合後、改めて看護師や助産師から声を掛けて頂き、
赤ちゃんにもゆっくり会う事が出来ました
私は終始、「間に合って良かったです」と呟いておりました
カンガルーケアとして胸元に寝かせて頂くと
赤ちゃんの温かさを感じる事が出来ました
赤ちゃんは初乳をしっかり飲んでくれました
しばらく吸わせていると看護師が左右を入れ替えて下さいました
私は、分娩台の上で横になり、休ませて頂きながら、
赤ちゃんに手を添え、必死に飲む赤ちゃんの横顔を
ぼーっと眺めていました
分娩室には看護師が頻繁に出入りしていました
私の出産があまりに急だったので、
事務手続き等がやっとゆっくり出来る状況になったようでした
長くなりましたので、次回に続きます
お付き合い頂きありがとうございました