「私、もう死にたいんです」
こんな悲痛な言葉を、占いブースで聞くことがあります。
その度に、私はこう言います。
「貴方が死んだら、私は悲しいですよ」
そこで、
「どうしてですか?」
と、聞いてくれれば、あ、この人は助かる、と思い、
「だって、貴方とは縁があったから、私の所に来たのでしょう?私と縁がある人が死んだら、悲しいですよ」
と答えます。
そりゃあ、私の所に来た後に自殺されたのでは、寝覚めが悪いですよね。
そして、
「じゃ、どうすれば良いのですか?」
と聞いてくれば、ヨシッ、もう大丈夫だ!と思い、
「辛い時、淋しい時には、どんなに小さなことでも良いから、自分の優しさを他人に配ってみて下さい。楽になれますよ」
と答えます。
でも、これは本当なのです。
私が今まで占い師をやってこれたのは、ひょっとしたら自分の優しさを他人に配ることで、自分が救われているからかもしれません。
もちろん占いが好きだからでもあります。
他人様が自殺しようが、自分には関係ない、という考え方もあるでしょう。
でも私は、持って生まれた性格ゆえか、そこまで冷淡にはなれないのです。
誰かが目の前で死のうとしたら、止めるのが普通でしょう?
それが人間の心です。
偽善でも何でもありません。
良心に従っているだけなのです。
