未練 | long island sound

未練

自分の気持ちでも、よく分からない時もあるんだね。それって、馬鹿みたいだね。


今迄何度も何度も考えてたことと正反対のことを言ったりしちゃって・・・もう本当に馬鹿みたい。今なるべく素直になるように頑張ってるんだが、自分の気持ちが分からない時は、無理だね。


過去の欺瞞者の自分と、現在一人前になろうとしている自分、その二人の傍に居てくれた、大事な人。人生の大切な時期を一緒に過ごしてくれた人を切り捨ててしまえば、それで幸せなのか?答えようにも答えられなくて、途方に暮れる。やっぱり、その大事な人のことは、忘れられない。掛け替えのない人なんだ。


一度、友達と話して、前向きでやって早く思い出にしたいって、言ったことがある。それはいいけど、二人でいたのは幸せだったってことだけは忘れてはいけないと彼女が返事した。


確かに、幸せだった。それでも別れたのは、流石に辛かった。辛くて辛くて何度も間違えてしまったじゃないかと思った。弱気になって、ついあの人のことを考えてしまう。すると、その人に対する気持ちが、愛情であれ憎悪であれ、強く、熱くなってしまう。


愛と憎しみは、紙一重だ。とにかくその人に対する気持ちが強いとしたら、それはどの方針に向いているかとは一瞬で変わるものだ。


だから余計に切ない。あれほど好きだった人を、突き放そうとしてもなかなかできないし、それ位しないと寧ろ複雑で微妙な関係になって困る。友達でいようと思っても、その気持ちがもう遥かに友情を越えているからうまくいかない。


もっと素直になろうにも、それは人生が簡単になるとは限らないし、自分の判断を疑うことがなくなる訳でもない。少なくとも、正しいと思うことを、徹底的に貫かなくてはいけない。