擦れ違い度に千切れ合う翼 | long island sound

擦れ違い度に千切れ合う翼

最近「今日の日本語」の先生に日本語537、「上級現代日本語II」に入らせていただいた。あのクラスには、皆四年生か大学院生で、何年の年上と一緒に話し合えて興奮してた。この大学の日本語学部では、「上級」と呼ばれるクラスはそれしかない。そういう訳でちょっと緊張だったけど、授業の流れに慣れてからほっとした。やっぱり「上級」とは大間違い。僕に上級とは、言いたいことをはっきりと遠慮せずに伝えられるし、文章が目に映るそばから理解できることじゃないかと思う。あのクラスでは、327の中級の生徒たちと同じタイプはいる。言葉はあまり通じてないのに絶対に日本語で話そうと決めたタイプ、先生の話も分かんなくて教室の後ろに黙って座るタイプ、ちょっと進化した327の仲間達みたいな人は多いけど、「上級」まで呼べる人はたった一人。彼は日本語学部四年生だ。留学から戻って、先生達が彼の上達ぶりに目を見張らせて、日本語学部一だと思われている。ライバルが出てきた。確かに今の僕が彼の目にライバルとして入ってない。しかし、だからこそいい刺激になる。

537に入らせたことが耳に触れたそばから、入学してから常にライバルと呼ばれてきた四年生の先輩が落ち込んだ。自分自身537が取れなくて、四ヶ月前の対等として思った僕にもう既に超えられてしまった。最初は僕の方が会話ができて彼の方が文章力が強かったけど、今彼にはどっちでも僕は明らかに優勢だそうだ。彼は、先学期もあまり会話できなかったが、最近は非常に呂律が回らない。僕は先生や日本人と話しながら彼の方に横目で見て、何となく僕に苦しそうな顔みたいだ。確かに、僕はもう彼のことライバルとして思わないこと、一度もそういう暗示しなかったのに彼は痛い程分かる。

だからこそ、彼に対して僕はいいライバルだ。とはいえ、今彼は必要なのは、ライバルのことより慰めだろう。自分の劣等感を思い出させる僕は、慰めることはできない。