あの夢 | long island sound

あの夢

そう、あの情けない夢。追う為に他の可能性や才能を全て捨てたあのくだらない希望。日本語の教科書を勉強し、いつの間にか二年間が経った。そしてその勉強の成果は?大学に行ってから、初めて先生にほめられたあの瞬間嬉しかった。二年間、二年間頑張ったから、目立つほど上手になったと思った。しかしそれって喜ぶものだろうか。結局、どんなに上手になるのに、ハーフの遺伝な能力に負けるじゃないかと思う。日本に住み、立派な教授を志した。つまり自分の国籍や文化を見捨て、他国で邪魔になり、基本的にこれって僕の愛しい夢だろう。

そう、あの愛しい夢。くだらなくても、無価値でも、あの夢を一度も後悔した事はない。絶望、後悔、諦め、こんな事を要らないんだ。価値って、それはこれから作り出す事だ。辛くないって言っていない。両親に認められなかったり、辛いに決まってるんだ。でもいつかの未来を手に入れる為に毎日頑張らなくてはいけない。あの未来はどんなに遠いか、時々気付き、真夜中眠れなくなる。