いじめ4年、19歳の死 「動くサンドバッグや」暴行60回、スマホに凄惨動画… (産経新聞) - Yahoo!ニュース
6月、日没前後から雨が降り始めた大阪府河内長野市の公園に、男性が力なく横たわっていた。近くの専門学校生、工藤勇人さん(19)。意識不明で搬送され、1カ月後に亡くなった。大阪府警は傷害容疑で高校時代の同級生2人を逮捕。傷害致死罪で起訴された。
・タックルされ頭強打
顔を殴る。腹を殴る。倒れたところを足蹴にする。タックルで押し倒す-。痛がる工藤さんに、2人は何度も暴行を加えた。5時間ほど経過したころ、強烈なタックルが決まった。工藤さんは頭を強打し、白目をむいて倒れ込み意識を失った。約1カ月後の7月4日、帰らぬ人となった。
・「技決まったか確認」
府警は暴行翌日、2人を逮捕した。調べで明らかになったのは、4年間にわたる壮絶ないじめだった。
「高校時代から呼び出して殴る蹴るなどしていた。50~60回は繰り返した」
府警の調べに、2人はこう供述した。同級生だった工藤さんへのいじめは、高校2年のころに始めたという。2人のスマホには、工藤さんに繰り返し暴行する動画が残っていた。2人はその理由を捜査員に何食わぬ顔で答えた。
「自分の技が決まった瞬間をとっておきたかった。技が決まったかどうかをしっかり確認したかった」
残された動画は4本。暴行にうめき声を上げて痛がる工藤さんに、2人は格闘漫画に出てくるような技を次々とかけた。暴行前、2人の間でやりとりされた無料通信アプリ「LINE(ライン)」の記録も残されている。
「今日、なんかむしゃくしゃするな」
「じゃあ、動くサンドバッグやな!」
「高校時代から呼び出して殴る蹴るなどしていた。50~60回は繰り返した」
府警の調べに、2人はこう供述した。同級生だった工藤さんへのいじめは、高校2年のころに始めたという。2人のスマホには、工藤さんに繰り返し暴行する動画が残っていた。2人はその理由を捜査員に何食わぬ顔で答えた。
「自分の技が決まった瞬間をとっておきたかった。技が決まったかどうかをしっかり確認したかった」
残された動画は4本。暴行にうめき声を上げて痛がる工藤さんに、2人は格闘漫画に出てくるような技を次々とかけた。暴行前、2人の間でやりとりされた無料通信アプリ「LINE(ライン)」の記録も残されている。
「今日、なんかむしゃくしゃするな」
「じゃあ、動くサンドバッグやな!」
・学校「友達と捉えた」
養護教諭は担任に大まかな内容を伝えたが、学校側はあろう事か、2人を「広い意味で友達ととらえていた」(教頭)。
養護教諭は担任に大まかな内容を伝えたが、学校側はあろう事か、2人を「広い意味で友達ととらえていた」(教頭)。
高校3年の11月、工藤さんはこの高校を退学して通信制高校に編入した。その後もいじめはおさまらなかったが、無事卒業。ゲームのプログラマーを目指して専門学校に通い、夢に向かって歩み始めていた。
事件後、工藤さんの母親は自宅で、SIMカードが抜かれ、通話機能などが使えない息子のスマホを見つけた。母親には、2人からの連絡を拒絶するための必死の抵抗に見えた。
「小さいころは天真爛漫(らんまん)でよく笑う子だった。亡くなる直前も、何の拍子か『お母さん、いつもありがとう』と言ってくれて…」
もう涙は流し尽くしたのか。母親は黙って目を伏せた。
事件後、工藤さんの母親は自宅で、SIMカードが抜かれ、通話機能などが使えない息子のスマホを見つけた。母親には、2人からの連絡を拒絶するための必死の抵抗に見えた。
「小さいころは天真爛漫(らんまん)でよく笑う子だった。亡くなる直前も、何の拍子か『お母さん、いつもありがとう』と言ってくれて…」
もう涙は流し尽くしたのか。母親は黙って目を伏せた。


