昨今、一般消費者の間で「シリコン」の知名度が上がって
きています。しかしそれは残念ながらドラッグストアなどで
「ノンシリコン」を打ち出す市販のシャンプーやコンディショナーに
見られるような、良いイメージというよりは、悪いイメージが
多いのが現状です。シリコンが髪に蓄積すると、手触りが悪く
なったり、パーマ剤やカラー剤の浸透が悪くなったり、
といったデメリットがあると言われています。
一般的に流通している呼び名である「シリコン」は、ケイ素Siを
指し、ケイ素と酸素が…Si-O-Si-O-Si-O-Si-…
と交互にいくつもつながった化合物を全般的に「シリコン」と
呼びます。シリコンといっても樹脂や、ゴム、オイルなどの様々な
形態の製品がありますが、化粧品に使用されるのは液状の
シリコンオイルがほとんどです。水にとけないという面では
油の一種ですが、使用感が軽く、スベリ・ツヤなどの特徴ある
性能を持っていることから、一般の油剤とは分けて認識される
傾向があります。
シャンプーやコンディショナーには「ジメチコン」や
「アモジメチコン」と呼ばれるシリコンがよく配合されています。
このアモジメチコンは、傷んで親水性となった髪になじみやすい
性質を持ちます。そして髪の表面を覆い、シリコン自体は
水をはね返す油のような働きを持つので、疎水性の皮膜となって
水で洗っても髪の内部に存在する重要な成分の流出を防ぐ
ことができるというわけです。しかも、サラサラと手触りが良く、
一般的油剤よりも軽い仕上がりになります。これらが
シリコンのメリットです。しかしこれらのシリコンの中でも
アモジメチコンは特に毛髪とくっつきやすく、シャンプーで
洗浄しても落ちにくいため、回数を重ねるほど、
アモジメチコンが蓄積したり、皮脂やスタイリング剤の
油汚れを吸着したりして、厚い皮膜を作ります。この現象を
ビルドアップと言います。1本の髪の中にもダメージ度合いに
ムラがあるため、積もり方が均一にはならず、日数が経つに
つれて手触りがごわごわしてきます。一般的には、およそ
2~3週間でビルドアップを感じる手触りになります。
またパーマ剤やカラー剤などはシリコンの皮膜により
浸透しづらくなることがあります。これらがシリコンの
デメリットです。