我々の現役時代は今では想像もできないような物資不足の時代で、ユニホームはホーム用にアイボリー、遠征用はグレーの2着しかなく、昔のユニホームをカラス(black)に染めて(黒地に白い胸マークと背番号)ホーム用に使った事もあって、各球団とも現代では考えられない贅沢なフラノ地のユニホームを使っており、暑い夏場の遠征は汗臭い匂いとの戦いで苦戦の連続だった。

クリーニングは遠征から帰ったのちの事で、唯一、フラノ地の優秀さは乾けば簡単に汚れが落とせることであったがソックスだけは毎日手洗いで継続する事が大変だった。

 

現在では各球団ともホーム用・ビジター用・オルタネイト(準公式)・復刻版を含めると6着~8着を使用しており、デザイン的にはご遠慮願いたいのもあるが、フアンが楽しめばそれで納得ではあるが?

日米42球団の中で、ホーム用、ビジター用2着で戦っている珍しいチームがあることに、皆さんは余り気付いていないと思う、ニューヨーク・ヤンキースとデトロイトタイガースで恐らく今年もこの2着(当然、洗い替えはある)168試合を戦い抜く心算であろうと私は他所事(よそごと)乍ら独りで願っている。

 

この2球団が長い歴史の中で頑なに2着のユニホームに愛着を持ち続けているほかに、もう一つの疑問が残っている、ロサンゼルス・エンゼルスの胸マークで、本来であればロード(ビジター用)に出る際にはLos Angels又はAnaheimの本拠地名であるべきがANGELSの胸マークで通しているのが私には納得できないMLBの謎である。