大谷翔平が又もや凄い事をやってのけた。13日(現地12日)カンザスシテイ・ロイヤルズのホームグランド、カウフマン・スタジアムで7回二死満塁、リリーフ投手の投げたインコースの96,25㍄(154㌔)の速球を右中間に走者一掃の三塁打を放ち勝利を確定する追加点を挙げた。

 

何時もお断りをしているように野球に興味のない方に、少しでも野球の豆知識をお届けしたいと思い、今回は最近テレビでも野球解説者が大谷愛用の「カップ・バット」について話題を提供していますがカップ・バット、カップ・グリップの語源について紹介します。

 

カップ・バットは正式には「カッブ・バット」で史上最強の打撃の神様「タイ・カッブ(Ty・Cobb)」がデッド・ボールと云われた当時の飛ばないボールに対応するため重くて短いバットに工夫を加え、バットの先端を刳り抜いて軽量化を図ったのが日本に伝わって先端の窪みがカップのような形状に似ていたため、カップ・バットと呼ばれている、また、タイ・カッブ自身がバットのエンド部分にテープ巻いて太くしたものを「カップ・グリップ」として日本のスポーツ店で部品として売られている。

 

タイ・カッブはベーブ・ルースより9才年上で、ベーブは「バンビーノ」カッブは「ジョージア・ピーチ」でと呼ばれ当時のメジャーリーガーの超有名選手でアメリカ野球殿堂入り第1号であったことで彼の偉大さが判る。

先祖はイギリス貴族でアメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンと姻戚関係にあったことも有名だが「最高の技術と最低の人格」とも言われ嫌われた。

デトロイト・タイガース史上最高の選手であったが当時は背番号がなかった時代で永久欠番と云う扱いにはなっていない。

 

私が戦後の混乱期に野球にのめり込んでいった頃にはベーブ・ルースもタイ・カッブも生存していて憧れのメジャーリーガーでした。