4/7 校長室



そこは 学園の長がいる部屋。


まあ 予想通りというか そいつはそこにいた。


――青蒼彼方――


前述したとおり そいつは 俺達と同学年の癖に 校長をやっている。

蒼色の長い髪の毛は 二つに分けられ三編みにされ つり上がっているのに優しそうな青い目に 縁なし眼鏡。

実におっとりしていそうな 優等生タイプ それが青蒼彼方の外見だ。

青蒼は俺(と美紀だった者)に気づいたらしく

「あなたたちが 七儀剣さんと小南美紀さんですね。」

と 笑顔でいった。


その笑顔といったら 効果音が 「「ほわ~ん」」で 背景が「「ピンク色の花」」とかありそうな感じだった。


なんだか久々に一般人に会ったと思うほどだった。

「よかった。もう他の人たちが来てから 結構時間がたっていたのでもう来ないのかと 思いました。」

と 俺がこんな事を感じている中 青蒼のほうは 安堵していた。


その声に気づきまわりを見渡すと 俺(と美紀だった者)以外にも3人ほどいた。


詳しく説明すると 女・女・男だった。

1人は 壁にもたれかかって 小説を読んでいる女。確かこいつは 数楽海奈(かずらく しいな)だったはず。茶髪のショートで 無表情な瞳。


そんな 近寄りがたい外見の割には その読んでいる小説は俗に言うB●何じゃ・・・

キッ

なんだか 数楽に睨まれた・・・。

ヤツめ まさか 地の文が読めるんじゃ
・・・

「そんなことは 無い。」

・・なんか スミマセンでした。

残りの2人は ソファに座って言い争っている男女。


こいつらは・・・誰だっけ?

「あの2人って もしかして 並目姉弟なんじゃないん??」

いつの間にか 再起動したらしい美紀がそういった。


並目・・・?


そういえば そんな “変わった双子”が居たっけ。

姉のほうは ここから見ても判るほど艶やかな銀色の髪の毛。

それをいわゆるツインテールにしている。

少し つりぎみな紫の瞳がなんだか 印象的だ。

弟のほうは 同じく銀色の髪の毛で まぁ一般的な髪形だと思う。

ただ 目の色が緑と姉とは違う色だが・・・。

そうやって 残りのメンバーを確認していると・・・


バタンっ。



と 扉の閉まる音がした。


どうやら(俺は気づかなかったが)先ほどまで居た 職員の人が出て行ったらしい。

「お待たせしました。これから 皆さんに重大なことをお話しします。皆さんがここに来た・・・呼ばれた理由も話します。」

と 青蒼がいった。

まったく 何で俺はこんなところに来なければいけなかったのか。

それは 気になっていた。

だから 青蒼の言葉に注意を向けた。

周りを見ると 俺以外のヤツもそう思ったらしい。

みんな 青蒼のほうを向いている。

それを見て 青蒼は
 一息ついてから こう告げた。

「じゃぁ これから わたし・・・いえ “うち”の目的の為 あなた達に うちのチーム入って貰うから。」

と。



「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」

「「はぁぁあああああああああああああああああああ!!」」

「「えぇえええええええええええええええええええええ!!」」

「・・・・・・?」

いやいや。

あの・・・青蒼さん??


あなた こんなキャラでしたっけ??



ちなみに 一番上が全員。

その下が男×2

その下が 女×2

その下 数楽

である。

なぜか さっきまでおっとり系の美少女だったのに この発言の時には もう 活発な女の子になっている。


なんだこいつ。

こんなヤツだったのか?


気のせいか  瞳がメラメラ燃えているような?









まあ その後  青蒼彼方こいつの目的のために 俺達5人は 非常に残念な 日常を送る事になるんだがなww。

/7  登校


俺は今日 普通に起きて 普通に朝食をとって 普通に登校した。


 ・・嘘だ。

登校の時にはいつの間にか居た 美紀と一緒に登校した。

まあ それ以外は普通だった。


 ・・なのに・・・なんだ これは・・・・・・・・・・・。



「「お知らせ」」


昇降口にでっかい紙が張られていた。

どうやら 何か用件があるようだ。

俺達のほかにも この紙を見ている生徒がわんさか居る。


それはいい。

むしろその後が気に食わない。


「「先日に行った 入学式において 本校では本来最低でも2週間かかる検査を1日で行った。 その結果に基づき クラス編制を行ったため 下記に掲載されている クラスに登校すること。」」



はあ?!


なんで 昨日行ったんだっよ。

俺は これからのライフスタイルのために 睡眠をとろうとしていたとき 検査されていたというのか。

ふざけんじゃねえ。

いっそ 校長室に乗り込んで・・・?



「「※反逆者には 厳しい罰が用意されている。」」



 ・・。

読心術っ?!
くっ。

こうなったら仕方がない 新しいクラスで・・・。

!! そうだ 新しいクラスは 検査の結果に基づいているから もしかしたら 美紀と別のクラスかもしれないな・・・。


そうおもうと 気持ちが軽くなり 俺はいそいで自分の名前を探した。



「こ・・・さ・・・・し・・・・・・・・・・・・??」


自分の名前を探すが 五十音順に並んでいるはずなのに 俺の名前がない。

ついでに 美紀の名前もない。

なぜだっ!?

まさか この学園から抹殺されて・・・。



「あった・・・。」


きちんと 表記されていた。

危うく 消し去られてのかと思っ・・・?・・・!!!


前言撤回。

なんとも いやなことをしてくださった。


隣をみると 同じく自分の名前を見つけたらしい 美紀が フリーズしている。

罰を受けるのもイヤだったので 俺は美紀(だったもの)を引きずって その“クラス”へと向かった。










ちなみにクラスといえど 1学年に6つしかない。

学年に 360人ずつ(六の倍数になっている理由はいうまでもないが・・・)居るため 1クラスに60人ずつとなる。

結構狭いかもしれないが 別に窮屈ではないので 俺はこれでもいいと思う。


必然的にさっきの お知らせ用紙にはA~Gまでの クラスが書かれていたのだが・・・。

例外もあった。




「「特別枠
七儀剣 小南美紀 ・・・・・・・・・・以上五名は “校長室”となる。」」


と 一番端に書いてあった。

ふざけんじゃねえ 

そう思ったがしかたがなく 校長室へと向かった。




















/6  入学式




「―― というわけで 本校は 前学園長が殺害されるという異常な事態に見舞われながらも こうして学校として機能することが出来―――」




LHR この日のこの時間は 大抵学校の説明がされるだろう― と 俺 七儀 剣(しちぎ つるぎ)は思うわけで――




――知ってのとおり 本校は “魔法戦闘生” 養育学校であって――」




こんな ただでさえ長い話が 前代未聞の事件が起こった この学校なら なおさら長いわけで――




「――というわけなので 本校では 6人1組のチーム戦を主にした――」




今 俺は 人間が生きていく中で 最も必要とする 欲求― 睡眠 ― をとってい

る・・・ はずだった。




「―― 更に チームは 学級・学年・性別が関係なく――」 




・・隣の席のやつが こうしてしゃべって 居なければ だが・・・。


『なぁなぁ 剣! なんで 前校長は こんな安全なとこにいて 殺害されてもうたのかな??  しかも すぐに・・・』




本当にいい迷惑だ

俺の隣のやつ―― 小南美紀(しょうなん みき)―― は 俺の小学校からの 幼馴染だ。


それゆえ 腐れ縁というやつにより こうして同じクラスにいる。

まったく 性格(うざい)さえなければ 結構なやつなのに・・・。

ちなみに 美紀を描写すると 滑らかな黒髪に ぱっつんな前髪 さらに 後ろ髪はツインテールになっていて タレ目。 

しかも お嬢様と来ている。

そんなすばらしき 家柄なのに なんと 性格は 活発・・・をとおりすぎて ウザイときている。



そろそろ 俺の限界が来たようで 一発 美紀に大声で言ってやった。




あのな おれは―


眠りたいから 黙ってくれ!! と 言おうとしたら・・・


「剣! きちんと 先生の話をきかんといかんよ!!」 





・・・なぜか 美紀に逆切れされてしまった・・・。意味わからん わけわからん。
この理不尽な怒られ方・・・。ほんとにわからん・・・。
と 俺が怒ろうか 怒鳴ろうか迷っていると――



「――というわけで 以上。 本日のLHRを終わりにする。」




そういって 教室から出て行く 先生。

今日は 入学式の後にLHRだけだったから これで 帰れるというわけだ。

うんうん いい初日だ。







青蒼魔法学園(せいそうまほうがくえん)



全寮制・魔法戦闘員養育学校 と 明らかに何か裏組織とかがありそうな学園名だが いたって普通の学園である。

しかし ここの学校は 現在 明らかに危機がせまっている。


状況は崖っぷちだ。なぜなら 現在も 同じ属性・目的の他校から狙われている状況だからだ。


前学園長の殺害も他校が関わっていると俺は思うが 余り深追いはしない。(なぜなら 面倒くさいからだ。)


ちなみに 現在 学園長は前学園長の娘:青蒼彼方(せいそう かなた)がやっているそうだ。

更に そいつは 俺達と同級生でもあり 生徒兼学園長という とてつもなく面倒くさそうなことをやっている。


実際問題 クラスこそ別だが 青蒼がLHRに出ていたということは 聞いていない。

・・・まあ 俺には関係ないが。




そして この学園の目的は 大きく分けて2つ。 


1つは 自分自身を守れるほどの戦闘者を育てる事。

もう1つは 学園を守れるほどの戦闘者を作ること。


まあ 要するに 他校からこの学園を守りつつ 自分も死ぬな的なことをいいたいんだとおもう。

それには チーム戦は不可欠だ。




付け足すと この世界(魔法)には大きく分けて2つのタイプの戦闘者が居る。

1つは 攻撃系 もう1つは支援系


攻撃系には 刃物などをつかう接近タイプ・飛道具やトラップをつかう後方タイプ。

支援系には 情報操作や移動の際の運転者・医療班・武器や防具をつくるものたち。



よって これらの者達が チームを組むことにより 強くなっていく というのがこの学

園のスタイルだ。(=チーム戦は不可欠だ。 なぜなら プロのやつらも 人数こそ違うものの このような戦法をとっているから)

・・ここまでが さっき 先生が話していた内容だ。 


しかし 自分のタイプは初めからわかっているわけではなく 血液検査みたいに 検査を受けなければならないため チームを組むのは もっと後になる・・・。



ついでにいうと この学園にくるやつらは 大抵 家族が居なかったり 強くなりたかったり 誰かを守りたいという 理由でやってくるやつらばかりだ。

(まあ 俺や美紀も例外ではない。)






しかし 初日こそ良かったものの まさか あんな展開になるとは・・・・。



七儀 剣 人生最大の過ちを起こしてしまった 後悔の日。



それは もう少しあとの話になる。