クソ旦那が私のいない時に荷物を運んだので、念の為不倫の証拠などが残っているか確認した。
よかった。
あった。そこまで気が回らないか。
弁護士さんから、これから先訴える事を考えているなら証拠を大事に保管しておくように言われていたので警戒している。
とりあえず掃除をしよう。
床を拭いて、掃除機をかける。
ふと私の化粧品を置いている棚に、何かあるのを見つける。
メモだ。
クソ旦那の書いたメモだ。
何だよ。
クソ旦那の私物の事と、出て行く前の日に言い過ぎた事への謝罪が書いてあった。
直接謝りたかったけど、私がいなかったので書いた、とあった。
私も○ねと何回も言ってしまったので言い過ぎたと思っていたけど。
思わず泣いてしまう。
洗面所に駆け込んだ。
またポロポロ泣いてしまった。
そうだよ、やっぱり、酷すぎることを言ってたよ。
クソ旦那もそれが分かっていたのかと思い、少しホッとしたのもあった。
どんな気持ちで服や鞄を運び出したのだろう。
分からない。
ほんとに分からない。
もう、いいや。
泣いててもしょうがない。
荷物を運ぶ時、誰かに見られたかなーとか思ったけど、それも仕方ないや。
誰かに詮索されたら、なんて言おう。
向こうの親が調子悪いから帰ってるとか。
単身赴任とか。
そんなしょーもない事も気にしてしまう。
世間体か。
家の中の、クソ旦那の服と靴がなくなって、ハンガーだけ残ってる。
ハンガーいらないのかな。
ジャケットとか掛けずにおいとくのか。
ま、いいけど。
このハンガーも全部捨てた。
もう少ししたら、子ども達がクソ旦那の服を着れたのにな、と残念に思った。
そんな話もしてたのに。
クソ旦那も子ども達に着てもらいたかったんじゃないの?と思う。
バカだな。
そんな事が幸せだと忘れたのかな。
掃除をしてスッキリして、子ども達との夕食をとった。
色んな気持ちが溢れるけれど、
私は今、こうして子ども達と毎日食事が出来ることが、とても幸せだと思う。
クソ旦那は?
毎日どんな食事をしているんだろう。
どうでもいいと思うけれど、考えてしまう。
家族だったからかな。