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前回パーキンソンの法則 第一法則と解決策というお話をしました。
第一法則は「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」というものです。
人間は、「会議時間は2時間」と言われれば、なぜか2時間を目一杯使うように行動してしまいますし、「3日後までにやって」と言われれば、なぜか3日を目一杯使うように行動してしまいます。
本来短時間で終わらせることができるにも関わらず、必要以上に時間をかけているわけなので、それは貴重な「時間」を無駄にしているということになります。
このように、パーキンソンの法則は、その存在を知らないというだけで、人生に大きく影響します。今日は、こちらも同じく、知らないと人生に大きく影響する「第二法則」についてお話します。
第二法則とは?
「パーキンソンの法則」というのは、1958年に、イギリスの歴史学者・数学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した法則で、第一法則と第二法則があります。
第一法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第二法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
1つは仕事、1つはお金に関する法則なのですが、ものすごく簡単に言えば、「人には、与えられたものは全部使ってしまうという法則性がある」ということです。今日は、この第二法則についてお話をします。
例えば、月収が手取りで20万円のAさんがいるとします。家賃や光熱費や食費を払い終わると、手元に残るのは1万円です。この1万円で、友人と遊びに行ったりするので、貯金ができません。
Aさんはこう思っています。
「もっと給料が増えたら、貯金できるのになぁ」
そこから数年経ったAさんを見てみると、月収は25万円になっていました。数年前より月収が5万円も増えているので、念願叶って貯金ができているのではないでしょうか。
しかしAさんは、増えた5万円で服や時計を買ったり、旅行に行ったりするので、5万円増えたにもかかわらず、月1万円しか貯金ができません。
Aさんはこう思っています。
「もっと給料が増えたら、貯金できるのになぁ」
そこから数年経ったAさんを見てみると、月収は30万円になっていました。数年前より月収が10万円も増えているので、念願叶って貯金ができているのではないでしょうか。
しかしAさんは、もっと広いところに住みたいと、家賃の高いマンションに引っ越しをしたので、10万円増えたにもかかわらず、月2万円しか貯金ができません。月1万円の貯金は、敷金と家具の購入でほとんど使ってしまいました。
Aさんはこう思っています。
「もっと給料が増えたら、貯金できるのになぁ」
数年後は海外旅行に行き、車を買い、家を買うので、これを繰り返して行きます。
これがパーキンソンの法則の第二法則です。
「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」
第一法則と同様に、多かれ少なかれ私たちにはこの法則性が働いているのですが、「普段意識できていない」というところがやはり、恐ろしいところです。
第二法則は何が問題なのか?
パーキンソンの法則の第二法則には、大きく二つの問題があると考えています。
一つ目は、勘違いから抜け出せない、ということです。その勘違いとは、
「収入が増えると貯金ができる」と思っていることです。
確かに理屈ではその通りです。今より5万円収入が増えたら、5万円貯金ができるはずです。しかし、パーキンソンの法則が働くので、収入が増えるほど支出も増えてしまいます。収入が5万円増えたからと言って、5万円の貯金ができるわけではないんです。
これは、収入の額がどこまでいっても同じです。月収100万円あれば、年収3000万円あれば・・・と考えてしまいますが、収入に比例して支出が増えてしまいますので、収入の額は関係ないんです。
ボーナスが入ったら旅行に行こう、冷蔵庫を買おうなど、なんならまだ入ってきていない収入に対してまで、支出の予定が入っていますよね?臨時の収入があったとしても、同じなんです。この法則性によって、結局全部使ってしまうように、選ばされているんです。
この原因は一つしかありません。人間の欲望には、際限がないんです。なので、あればあるだけ使います。「収入が増えれば貯金ができる」と思っているのは、この鬼ごっこを一生続けることになってしまう、とんでもない勘違いなんです。
そして二つ目の問題は、収入に応じて増えていくその支出が、多くの場合「消費」であり、また多くの場合「負債」を買ってしまうということです。
消費とは、払ったお金と同じ価値を交換して終わり、というお金の使い方です。
使って終わり。増えることも無ければ、蓄積されることもありません。使った後は、何も残らないというお金の使い方です。
負債とは、持っているだけで自分の財布からお金を取っていくものです。
(参照:ラットレースを抜け出すために 資産と負債の違いを知る)
その時は車を買っただけかもしれませんが、その後は燃料代、保険代、車検、税金と、私たちの財布からどんどんお金を取っていきます。
これによって、お金を稼いでも稼いでもお金が増えることは無く、むしろ負債を増やすので、また稼いで、払って、稼いで、払って、このラットレースをずっと続けることになります。
パーキンソンの法則の第二法則は、私たちを、この「人生の罠」に落としてしまう、おそろしい法則なんです。
第二法則の解決策
第一法則でもお話しましたが、パーキンソンの法則は人間の心理が影響している「法則性」なので、宇宙や地球に働いている絶対の法則とは違います。逆らうことができるんです。
この第二法則に逆らうための具体的な対策としては
1.パーキンソンの法則の存在を意識する
2.お金は大切なものという意識を持つ
3.自分で目に見える形でお金を管理する
4.収入が入ったら、最初に貯金する
このようなことが挙げられますが、第一法則と同様に、やはり一番大切なのは「1.パーキンソンの法則の存在を意識する」だと考えています。ここから他の解決策が生まれてくるからです。
パーキンソンの法則は、今も私たちに働いています。その存在を常に意識することで、これまでとは全く違うお金の使い方ができるようになっていきます。
まとめ
今日はパーキンソンの法則の第二法則についてお話しました。それは
「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」
という法則です。
この法則には逆らうこともできます。「貯金大国日本」では、逆らえている人も多いかもしれません。ただ、逆らった後のお金の使い方の選択肢が「貯金」ということはまた別な問題になるわけですが。
お金というものは、価値と価値との交換の道具です。お金を使うことで、人生で経験できることの幅が広がるのは確かです。お金があることで世界中の景色を見て回ることができ、世界中の文化に触れることができます。プレゼントをしたりして、大切な人を笑顔にすることもできます。
私たちの人生を豊かにしてくれるとても大切な存在、それがお金です。
パーキンソンの法則によって奪われているのは、一見目に見えるお金だと思われてしまいますが、私はそれだけでは十分な説明ではないと思っています。
実際はその奥にある、「私たちの人生の豊かさ」が奪われています。
第一法則によってとても貴重な「時間」が奪われ、
第二法則によってとても大切な「お金」が奪われます。
「知らない」ということは、致命的です。
パーキンソンの法則の存在を意識して、時間もお金も自分でコントロールして、豊かな人生を創っていって欲しいと思っています。
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最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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