左が先日祇園で購入した原了郭の黒七味、東京でも購入できますが八角形の木製容器は京都限定。

右は自作の竹製七味入れでもう20年弱使用しています。

 

 

 

ついに割れてしまいました。

 

 

 

なので、新しい七味入れを作るため近所の淀川河川敷へ。

 

三大竹と言ったら孟宗竹・真竹・淡竹、この河川敷では真竹と淡竹が群生していて(真竹は少ない)竹細工には真竹が向いているようですがこれは淡竹かな?

色は真竹のように青々しているけど細い竹は判別が難しい・・・

 

 

 

左は枯れかけの竹にできる点々模様があるので胡麻竹。

 

竹の伐採時期は水分の少ない秋から冬の間で伐採後2ヵ月ほど干して乾燥させた後、油抜きと言う作業が必要で乾式と湿式があります。

 

竹の三悪に「割れ」「虫」「カビ」があり油を抜いてやることで乾燥しやすくなり

強度を上げながら虫やカビの防止(完全ではない)になります。

 

 

 

胡麻竹は枯れかけで水分も抜けているので洗浄後、コンロで炙って乾式の油抜きを行いました。

乾燥しているように見えてもコンロで炙ると表面に油が出てきてウエスで拭き取ると艶々の肌になります。

 

 

 

面倒なので最初の自然乾燥を抜かし、汚れを取ってから

 

 

 

茹でる湿式の油抜きを行いました。

甘~い匂いがします。

 

 

 

数十分煮込んでウエスで拭き取ると緑から黄緑へ変化します。

 

 

 

乾燥させている間、西京区にある竹林公園に行ってきました。

 

以前、この近くに住んでいて前の竹の道はジョギングコースでした。

 

 

 

公園内には110種類の竹や笹があります。

 

 

 

水戸黄門の杖になった亀甲竹

 

 

 

和竿にしたり遍路杖になったり肉厚で強度があり私はヒスイ棒の柄にするこの布袋竹を、探しています。

 

 

 

資料館には銘竹の他、竹細工や竹製品が展示されています。

 

 

 

右が現在使用している布袋竹のヒスイ棒、左が竹林公園の土産屋にあったものですが、曲がりを修正しようとして折ってしまいました。

 

 

 

ついでにBBQの炭を熾す火吹き棒を作りましたがコンロで強めに炙って煤竹風にしました。

 

 

 

風の出る方は小さな穴にすることで勢いよく風がでます。

 

 

 

グリップは革の上からパラコードを巻いて。

 

 

 

他にも昔作ったお猪口やコップ。

 

 

 

一番右が1週間天日干ししたもの(天気が悪い日が多かったが)他は油抜き直後。

じっくり乾燥させ美しい白竹になったら作ります。

 

 

 

1本だけ皮の部分を削ったものを作りました。

 

 

 

割れた20年物は少し黄色くなって肌がたまらなく美しい。

 

 

 

エッジは飴色になり経年変化を楽しめるのも天然素材ならではです。

 

 

 

捨てるのが惜しくなってきたので金継ぎ風の補修をしてまだまだ働いてもらいます。