訪問看護の営業とは
皆さんはどういう事を思い浮かべますか?
よく 事業主が言う
「皆の訪問のおかげで次の訪問につながった」
「今月の○○件を目指して頑張らなければ」
実際何をがんばればいいの?
訪問をしていて営業につながった?ってどういう事?ピント来ない・・・。って大半がそう思うのではないだろうか?
私もそう思ってて
だけど最近
利用者さんとの関わりの中でこう言う事かも?って思う事があった。
終末期の方で大人しく自ら要望が殆どない ですので、訪問に行っても質問に一言二言答えてくれてその後は、話題が続かないと言った感じで訪問した看護師は関わりの難しさに苦労していた。
私達に要望がないのだから
そんな利用者さんの訪問に行くことになって前回の訪問記録をみたら
「色々言っても何もかわらないし」
「じっとしているだけ」
「体がきつくて動きたくても動けないし」
と言った言葉がずらっと並んでいた。それに対して看護師は「何かあったら何でも言ってください」とお伝えした。
と書いていた。
要するに訪問看護には何にも望んでいない、一体何のために看護がきているのかも分からない、きついのにバイタルだけ測って話だけ聞いてと言う事だろうと記録をみて直訳した。
こんな事では、近いうちに 訪問の回数を減らして欲しいと考えるだろう。
今日の私に何ができるだろうか?
とにかく今回の訪問は、病気から少しでも離れる時間を作ってみようと考えた。
という事で
チャンスがあれば ハンドかフットトリートメントを実施して別の切り口から会話を持つ事を考えた。
中々切り出すタイミングは難しかったが、本人手持ちのボディークリームを借りる事が出来「試してみませんか?」と提案した。
すんなり受け入れてくれ フットトリートメントをした。
トリートメント中の皮膚の感触について、私自身の事について少し話をするとぽつぽつ病気について、症状についてではない話題を利用者さんの方から話題を振って来た。
最後は本人が(⌒∇⌒)にこやかになり ご家族からも「ありがとう」と言う言葉を頂くことができた。
そして、その2日後不安に思う事の相談の電話が2回本人からあったのだ。
本人の本当の心の中は分からないが、必要としてくれた事は確かだった。
だからその時 思った
悩み事を聞く→ケアの提案→やってみる→悩みが少し減った→頼ってみよう
となったのではなかろうか?と
私達が望む看護を提供するのではなく本人が望むもの でも 本人も何を望んでいるのか分からないからそれを色んな角度からアプローチしてしっくりくるものを提供する。
そして本人が自分の望みが叶えられれば、満足してもらえ訪問を必要と考え利用してくれるのだ。だから私達は常に止まらずにアプローチし続けるこれが 訪問の営業ではないかと
訪問看護6か月目の私でまだまだではありますが、うっすら自分なりの訪問看護感が出来てきている感じがしている。