「やれ」と指示を出すのは簡単にも言えてしまう。


「はい」と引き受けた人は、それをやって嫌な目にあうこともある。


嫌な目に合わせた人は、やった人はただの役割でしかないことは分かっていて。
指示を出した人に怒りを思う。
けれど、指示を出した人が目の前にいないから、やった人に辛口を言うことになる。


普段は出ない非通知着信の電話に出てみたら、宗教団体からの電話だった。

電話の相手は、おっとりとしたホワンとした方。
実情は知らないが、イメージとしては旦那さんはそれなりの収入がある専業主婦の奥様、って感じ。


私の名字まで知っているので、どこかから名簿を入手したのだろう。
なんとなく検討がついたからこそ、突き止めたくなった。

「どうして電話番号と名字を知っているのですか?」

「電話帳か…ネットの情報かなにかだと思うのですが…」

「誰かから名簿か何かを渡されたんですか?」

「そうです」

「誰から渡されたのですか?」の問いには答えない。どこから番号を知ったのか確認して再度連絡しますか?と言われたが、別にそこまで興味は無いから断る。

もう、うちに電話はしないことを約束をして。



指示を出した人に報告していたらいいな。

不正に入手した名簿で何かしていることに気付いて欲しい。


不正だよ、それ。


覚悟の上でやっているのでしょうか?