タイトルのとおり、

先日、去年からお世話になっている保育園にて、

正式に朗読公演を行ってきました。

 

 

スタンスは、日本昔話を中心に、

「子供たちに日本の伝統的価値観、

 美意識、善悪を知ってもらう」

ということを目標に掲げて活動しています。

 

 

 

もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、

ぜひとも

ituki.show●gmail.com(●を@に変換ください)

までご連絡ください。

※都内中心に神奈川、埼玉、千葉の方でよろしくお願いします。

 

 

小学校にあがれば、

嫌でも反日的な歴史を学ぶことになるでしょう。

 

だからこそその前に、

情報として日本的美意識を知って欲しい、

そして両方を知ったうえで、

好きな方を選んで欲しいと思うのです。

 

なんだか活動家っぽくなっている気もしますが、

自分のからだを愛する、大切にするためにも、

自分が生まれ育った国が

どんなところなのかを知ることは、

ひとつの内省、内観となるのではないでしょうか。

 

間違いもあるでしょう、

失敗もしてきたでしょう。

 

けれどそのすべてを知ったうえで、

そのうえに自分が立って、

より美しい、素晴らしい未来のために

生きようと思うことができれば、

それが私たちの健康を作っていくのだと、

筆者はそう信じています。

 

 

 

 

 

 

というわけで、

今回は

「因幡の白兎」

を上演してきました。

 

いきなり日本神話です。

教育機関だと、神話は扱ってはいけないとか

そういう方針のところもあるようですが、

保育園なので問題無し(笑)

 

園長先生にも許可は取っています。

 

 

食いつきとしては……

普通……か、

少し退屈させてしまったかな?

という感じですが、

上演後にお愛想でも

「また来てね」

なんて言って貰えたので、

それだけですべて救われた気分でした。

 

園児の皆さん、

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

それにしても思うのですが、

因幡の白兎に限った話ではなく、

日本の昔話というのは基本的に

「嘘吐きは例外なく酷い目に遭う」

というのが、お約束ですね。

 

今回の因幡の白兎でいえば、

隠岐の島から出たいと思ったウサギは、

サメを騙して海を渡ろうとしたところ、

ついつい本当のことを言ってしまって、

結果、全身の毛を毟り取られる

という罰が当たります。

 

ついでに原作では、

なんとか島に辿り着いたは良いものの、

八十神に騙されて海水で体を洗い、

からしの葉を傷口に塗り込んだせいで

激痛に見舞われます。

 

ちなみにこのとき、

ウサギをイジメた八十神は、

その後、求婚しに行った女神さまにフラれる

というしっぺ返しを食らうわけですが。

 

 

 

なんというか、この辺りが

昔から続く日本の価値観なんだなと感じます。

 

下手をすると、嘘吐きというのは

人殺し以上の悪党として

扱われることが多いような印象も受けます。

 

そのくらい、日本では

他人を騙して上前を撥ねること、

自分の利益のために他人を利用すること、

これらを明確な悪と定めてきたようですね。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険3部の、

承太郎のセリフ

「悪とは!」

も、こういう価値観が

ベースになっているのかもしれません。

 

 

「この空条承太郎は……

 いわゆる不良のレッテルをはられている。

 ケンカの相手を必要以上にブチのめし

 いまだ病院から出てこれねえヤツもいる。

 イバルだけで能なしなんで

 気合を入れてやった教師は

 もう2度と学校へ来ねえ。

 料金以下のマズイめしを食わせるレストランには

 代金を払わねーなんてしょっちゅうよ」


だが こんなおれにも はき気のする「悪(あく)」はわかる!!

「悪(あく)」とは てめー自身のためだけに

 弱者を利用しふみつけるやつのことだ!!

 

~ジョジョの奇妙な冒険第3部 スターダストクルセイダースより~

 

 

承太郎さん……。

不良だけど、悪じゃない。

そこに痺れて、憧れます。

 

 

 

 

怠け者が得をする話だったり、

タナボタラッキーで上手いこといった話だったり、

そういうものは見かけますが、

嘘を吐いて上手いこと他人から金銭を巻き上げて成功する

という類の話は、

見かけないように思います。

 

 

そういった物語を扱っていく以上、

子供たちの前では誠実な自分でありたいと

自らを戒めるつもりです。

 

 

 

 

 

 

……で、

戒めて臨んだ風景が、こちら。

 

 

 

 

筆者、大丈夫か(笑)?

 

暑くなってきたので散髪にいったら、

またしても短くしすぎてオシャレ坊主か、

ソフトモヒカンっぽくなってしまいました。

 

 

ちなみに、今回は筆者のほぼ単独で、

ナレーションとウサギとサメと八十神とを演じました。

 

隣の友人には、ウサギを助ける大国主命と、

ウサギを治療する際に用いた

「蒲の穂」の絵

を見せる役をやってもらいました。

 

 

蒲の穂なんて、

町中に住んでいたら、まず見かけませんよね。

 

筆者は今も昔も、

徒歩圏内に比較的大きな川があるところに住んでいますので、

いわゆる水草の類は結構見かけます。

 

けれど今までは、

それが蒲の穂だとは気づかず、

因幡の白兎上演にあたってシナリオを書いていたところ、

「ああ、蒲ってアレか!」

となった感じです。

 

発信側になると

思っていた以上に色々と学ぶ機会に恵まれますね。

 

 

 

 

次回は、7月に

「七夕」

を上演する予定です。

 

原作はチャイナ神話だそうですが、

日本でも奈良時代から続いているらしいですし、

それにちなんだ物語もすっかり定着してますから、

日本昔話にカウントしても良いかなと考えてます。

 

で、ただサボって遊び惚けて神様に叱られた、

では、ただの怠け者になってしまいますから、

そこは少しアレンジを加えるつもりです。