イベント出演による稽古やら何やらで、

また更新が空いてしまいました。

 

 

前回の続きとして、

今回は筆者の思う

「健康レベル2の定義」

を軽く語ってみたいと思います。

 

 

 

 

さて、今月末のイベントももちろんですが、

それと並行して、保育園での朗読公演の稽古もしています。

 

今回のお題は、

「たなばた」

です。

 

彦星と織姫が、

なぜ年に1度しか会えなくなってしまったのか。

 

その辺を、ちょっと日本風にアレンジして

上演予定です。

 

原作というか原典というか、

有名な話だと、

お互いに遊び惚けて仕事をしなくなったから

神さまに叱られて引き離された

というものですよね。

 

アレがどうにも日本っぽくないなと感じていたので、

話の流れや結論は変えず、

なぜ遊び惚けるようになってしまったのか

のところに少しだけ独自の解釈を入れてみました。

 

上演が終わったら、

その辺りの話もまた改めて

語ってみたいと思います。

 

 

 

 

その稽古も同時並行で行っているのですが、

やはり朗読の稽古の効果は絶大です。

 

 

きちんと背筋を正した座り姿、

下腹部を意識した呼吸、

強くなりすぎない穏やかで広がるような発声、

 

めちゃくちゃ、体に効きます。

横隔膜がしっかり動いて、

心肺と胃腸のあいだに

きちんと隙間ができるような感覚です。

 

 

イベントの稽古では

歌アリ踊りアリなので結構体を動かすのですが、

朗読の稽古では完全に座ったままです。

なのに体の内側が十分に動いている感覚があって、

帰宅してからドッと眠気が襲ってきて、

そのまま翌朝までぐっすりでした。

 

恐らく副交感神経が刺激されたことによるものだと思いますが、

極端な話、

イベントの稽古で汗びっしょりになった日より

よく眠れたような印象です。

 

 

 

 

 

何の話かと思うでしょうか。

 

筆者は、

この朗読の際に生じる体と心の動きこそ、

健康レベル2の根幹である

と考えるのです。

 

 

すなわち、

・力みの無い整った姿勢

・下腹部(丹田)を意識した深く長い呼吸

・全身に音を響かせるような穏やかな発声

 

そして、

 

・誰かに何かを伝えようとする意志

・他者の前に差し出せる自分でありたいという願い

 

 

これらが合わさったとき、

私たちの体は間違いなく、

自身の持っている能力をフルに発揮しようと

活性化するのだと感じるのです。

 

 

最初に述べた体の作用3つは、

他の健康法でもたびたび語られるものでしょう。

 

しかし、

次に述べた心の作用2つは、

「人前に立って何かを表現しよう」

としないと、なかなか意識できるものではありません。

 

 

 

ボディワークをしていてもつくづく感じるのですが、

私たちの言う健康とは、

単なる物理的なものだけではないはずです。

 

そしてそれは、

「自分一人では達成することのできないもの」

なのかもしれないとも思うのです。

 

 

 

考えてもみてください。

健康でありたいと願うのは、なんのためでしょう?

私たちがひとりで完結した生活を送っていたとしたら、

どのくらい健康でありたいと願うでしょうか。

 

誰かと共にい続けたい

誰かの人生に少しでもかかわりたい

 

あるいは、

誰かの手を煩わせるような生き方をしたくない

 

そういう願いがあるからこそ、

私たちは健康を求めるのではないでしょうか。

 

 

 

 

朗読にかぎらず、

自身の身体を他者の目に晒す舞台表現は、

それらの刺激を十全に体に与えてくれます。

 

しかもスポーツなどと違って、

そこには勝ち負けもありません。

 

朗読コンテストに参加するなどすれば別ですが、

もし本当に上記の5つの要素を

体現した朗読ができたとしたら、

たとえどのような結果になったとしても、

それを納得して受け入れられるような精神状態が

できあがっているように思うのです。

 

 

 

健康レベル1は、

「食事や睡眠、排泄などの生活にかかわることを

 自分自身の手でできること、

 可能な限り自分の手で行いたいと思えること」

と定義しました。

 

 

健康レベル2は、

「自分自身を昨日よりほんの少しでも整え、

 他者に対して何らかの良い影響を与えられる自分でありたい

 と願えること」

と定義します。

 

なんだか大仰に聞こえるかもしれませんが、

その実、別にそこまで大したことではないのです。

 

本の1冊でも読んで仕入れた新しい知識を、

誰かに語って聞かせたいと願うこと。

これも立派な、健康レベル2です。

 

1ヵ月前は腕立て10回がやっとだったけど、

コツコツ続けたら20回できるようになった。

これも立派な健康レベル2なのです。

 

 

 

そして、

朗読という表現にかかわることは、

それを満たすための条件を幾つも備えていると、

ここのところ強く思うのです。

 

願わくば、

生涯朗読、あるいは演劇という舞台表現に関わっていたい、

関われるための体と心を持ち続けたいものです。

 

 

 

そんな中で得た知識や気付きを、

不定期ではありますが、

こうして文字化していきたいと思います。

 

よろしければまた、

読みにいらしてください。

 

 

とりとめのない文章でしたが、

ここまでお読みいただき、

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

最後に、宣伝を。

 

 

『つなぐるないと』

6月30日
waiwaihall神保町

18時40分開場、19時開演
¥2000+1ドリンク

 

出演

つなぐると(主宰)
差異等たかひ子
咲良明里
はまだようこ
ふーるふ~る(←筆者と相方のコンビです)

 

 

アニソン中心のパフォーマンスと、

出演者ひとりひとりの朗読独演

みたいな感じです。

 

筆者は

20分程度のショート演劇+アニソンパフォーマンスと、

3分程度の朗読独演枠の出演です。

 

どんな芝居をするヤツなんだ?

とご興味を持って頂けたら、

お越しくださると幸いです。