普段やらないことを意図的にやってみると、

自分のからだある課題を見つけることができる。

 

 

そういう経験を、

痛みと共に味わってまいりました。

 

 

 

 

帰省してきた際、

筆者が所属している組織である

ボタニアが行っているムーブメントクラスに

お邪魔してきたのですが、

普段自分がやらないこと

やろうとも思わなかったことを

意図的にやってみることで、

筆者のからだが持っている課題を、

あからさまなくらいにハッキリと

実感することができました。

 

 

 

 

 

女性のためのムーブメント

と銘打って行っているだけに、

男性である筆者のからだには

非常に大きな負荷、

あるいは

負荷のように受け止める違和感

をキャッチしてきました。

 

 

やったことは至極単純で、

 

『壁に座って長座する姿勢を維持する』

 

これだけです。

 

 

 

文字だけで見ると分かりづらいですが、

『仰向けに寝転んだ状態で、

 壁に向かって足を逆立ちのように

 まっすぐに投げ出す』

という姿勢です。

 

それを写真に撮って角度を変えると、

壁に座っているように見えることから、

壁に向かって長座

という表現を用いました。

 

実際、足を投げ出すというより、

壁に座る

というイメージをもったほうが、

より的確に自分のからだへの影響を

感じ取れました。

 

 

 

そこで見つかった課題は色々ありましたが、

「私は長座ができない」

ということが、

筆者にとって少なからず

ショックを受けるものでした。

 

 

筆者は学生時代の演劇活動で、

ダンスもやっていましたから、

それなりに柔軟もしていたつもりでした。

 

10年以上にもわたるブランクのせいで、

からだがガチガチになっていたのは

折り込み済みでしたが、

まさか

「長座ができない」

という事実に気付くとは、

思ってもみませんでした。

 

 

 

足をまっすぐ伸ばして座る

 

床でやっていたときは、

何事もなくできると思っていましたし、

実際今まで指摘されたこともありませんでした。

 

 

しかし、

仰向けに寝転がった姿勢で、

足を壁に向かって投げだすという恰好は、

自分の背中方向に対する力の逃げ場が無くなります。

 

床でやっていると、

座骨が立っていなくても何となくできていた長座ですが、

壁に向かって行うと座骨が寝てしまって、

いわゆる「仙骨座り」になってしまうのです。

 

 

 

仙骨座りは体に良くありません。

体育座りや三角座りは止めて、

あぐらや片膝立てのような恰好や、

椅子に座ることで

座骨を立てることを意識しましょう

 

……なんて

 

今までいらしてきたお客さんたちや、

子供たちに対して指導してきたことが、

まさか筆者自身ができていない。

 

しかもその原因が、

柔軟性が無くなったということ以上に、

「かなりキツい猫背」

だったからなんて……。

 

 

大いに恥じ入ると共に、

自分自身のからだの持つ課題

として、

これからは積極的に背中や座骨への

意識を向けようと思った次第です。

 

 

 

 

長続きしないことをわざわざするなんて、

お金と時間の無駄なんじゃないか。

 

基本的に筆者はそう考えていまいがちですが、

僅かな経験であっても、

「それをすることで自分が持っている課題に

 気付く機会を得ることができる」

という点で考えるなら、

たとえ1回や2回で終わったとしても、

今までに無い新しい経験をしてみるということは、

健康にとって大切なことなのかもしれません。

 

もちろん、やみくもに手当たり次第ではなく、

自分の興味関心の範囲から少し手を伸ばせる程度

という点は忘れずに。