手紙の一件があってから、お兄さんに会っていません。
1週間くらい経っても、あの時のお兄さんの表情が頭から離れなくて、まだ少し混乱しているような気持ちで、つい避けてしまいました。わざと不在の時間を指定して、夫に受け取ってもらったり。お兄さんも気まずいだろうから、ちょうどいいでしょ、なんて。
それと、あの一件から最初に夫に会わせたのは、少し彼を試したようなところもありました。彼はそんなことしない人だって、わかっているけれど、夫と顔を合わせて、暴露することだってできるからです。私は、そのくらい彼を信頼している、ということを示しておきたかったんです。
でもべつに、「好きです、連絡先教えてください。」みたいな内容ではないんですけどね。以前に、彼がお水の定期便がなくなるときに、寂しいと言ってくれたのに、私も、と言えなかった、その件については、書きましたけど。
私の好きな言葉は、
「人は、愛する人からしか学べない」です。
事実、夫は、私が再三注意しても直らない不注意を、息子から、
パパ、めーよっ!と注意されて直っていましたから。
だから私は、どうしても、彼と話すチャンスが欲しかったんです。