それ以降、彼はうちに届け物に来ると、すごく嬉しそうに笑うようになりました。
今までの笑顔って、営業スマイルだったのね、と気付くほどに。
私は少し困惑してしまって、しばらく彼が来ても、夫に出てもらって、彼を避けるようになりました。
私は薄々、自分の気持ちに気付いていました。でも、夫と息子を裏切るような罪悪感があり、認めることができませんでした。
それからは、彼が来ても、余計な言葉のやりとりは控えて、なるべく事務的に接するようにしました。
彼も、いつの間にか、今までどおりの営業スマイルに戻っていたかと思います。
もう、私は確信していました。
彼の笑顔を見たときに、私は、彼に落ちてしまいました。