明日には帰らなければならない…
早いね… あっと言う間…
わずか3日の滞在…

俺は夕方からRUNに出た

ここは能代駅の直ぐ横の通り…
ここはある思い出があった…
あまりに一瞬の出来事だったけど
ここでの貴女の笑顔を忘れない…

15歳の大晦日…
貴女と貴方の彼氏が一緒だった
あの寒い冬、俺になんて見せない笑顔…
彼と目を合わせ照れ笑いの貴女…
悔しかったけどホントいい笑顔でした

そんな一瞬のコトだけど
俺はわざわざ覚えていて忘れられない…


コートを来てマフラーをした貴女
色白な肌が、寒さで頬が少し赤かった
静かな風のない雪の降る大晦日…

立ち止まり、まもなくあれから35年以上経つ
それなのにあの一瞬はこないだの様…



そのコトを思い出しながら
俺は市役所に到着する…
キレイな桜のライトアップ…
人気のない能代でも、今日は賑やかで少し安心した… 

生まれ育った街なのに、今では誰も知らない人ばかり… この中に俺のコトを知ってる人は居ませんか? 若い人の中に俺の知り合いの子がいるんだろう…  とか…
知らない街に来たような感じだった…


手摺りにもたれ、そんなコトを思っていた
若い子達を見て、昔の自分と重ねていた…
俺はあの頃…
未来の今、こうなるとなんて思ってもいなかった… まさかココから出て行くなんてね…

あの頃の俺は…
能代に住んで
能代で働き
能代で結婚して
ずっと能代にと…

それは…
浅はかな考えだったんだと…

同時に…
俺は本当に能代が好きなんだと実感しました